- ひとことでMicrosoft Office で、細工された RTF 文書を開くと乗っ取られるおそれがある弱点です。
- 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
- まずやることOffice に MS16-121 の更新プログラムを入れる
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2016-7193 |
|---|---|
| 製品 | Microsoft Office |
| 深刻度(CVSS) | 7.8 重要CVSS v3.1 NVD による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2022-03-03 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2022-03-24 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-119(メモリバッファの範囲の制限の不備) |
何が起きた
Microsoft Office に、メモリー破損(メモリーの中身を壊してしまう不具合)の弱点が見つかりました。Microsoft の説明では、Office が RTF ファイル(文書の形式の一つ)を正しく扱わないため、細工された RTF 文書を開くと、攻撃者が任意の(攻撃者が好きに選べる)コードを、利用者と同じ権限で動かせるおそれがあります。NVD の評価では、ログインは不要ですが、利用者がファイルを開くなどの操作が必要です。実際に悪用が確認されています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
NVD のデータでは、Microsoft Word 2007 SP2、Office 2010 SP2、Word 2013 SP1、Word 2013 RT SP1、Word 2016、Word for Mac 2011、Word 2016 for Mac、Office Compatibility Pack SP3、Word Viewer、SharePoint Server 2010 SP2 と SharePoint Server 2013 SP1 の Word Automation Services、Office Web Apps 2010 SP2、Office Web Apps Server 2013 SP1、Office Online Server が影響を受けます。なお、Microsoft のセキュリティ情報 MS16-121 の表では、Word 2007 は SP3 が対象として載っています。Microsoft のライフサイクルのページによると、Office 2007、Office 2010、Office 2013、Office 2016 はいずれもサポートが終わっています。
何をすればいい
Microsoft は、セキュリティ情報 MS16-121(KB 3194063)で修正の更新プログラムを出しています(たとえば Word 2007 SP3 は KB 3118308)。Microsoft は、この弱点の回避策はないとしています。サポートが終わった Office は使い続けず、サポート中の版に置き換えてください。知らない相手から届いたファイルやリンクは開かないようにします。あわせて、メーカーの公式の案内を確認してください。
やることチェックリスト
- Office に MS16-121 の更新プログラムを入れる
- サポートが終わった Office をサポート中の版に置き換える
- 知らない相手から届いた文書ファイルを開かない
用語メモ
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
- 公式の対策の出典(cveawg.mitre.org)
- 公式の対策の出典(learn.microsoft.com)
- 公式の対策の出典(learn.microsoft.com)
- 公式の対策の出典(learn.microsoft.com)
- 公式の対策の出典(learn.microsoft.com)
- 公式の対策の出典(learn.microsoft.com)
- NVD(米国の脆弱性データベース)
- CISA KEV カタログ
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Microsoft Office Memory Corruption Vulnerability
概要
Microsoft Office contains a memory corruption vulnerability which can allow for remote code execution.
推奨対応
Apply updates per vendor instructions.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る