• ひとことでMicrosoft Office で、細工したファイルを開くと攻撃者のプログラムが動く弱点
  • 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
  • まずやることOffice の更新(KB4011262 など)を適用する

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2017-11882
製品Microsoft Office
深刻度(CVSS)7.8 重要CVSS v3.1
NVD による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
KEVへの追加日2021-11-03
米国政府機関の対応期限2022-05-03
ランサムウェアでの悪用悪用が確認されている
弱点の種類(CWE)CWE-119(メモリバッファの範囲の制限の不備)

何が起きた

Microsoft Office に、メモリ上のデータ(オブジェクト)の扱いを誤る弱点が見つかり、攻撃者が今の利用者の権限で任意のコードを実行できるおそれがあります。実際の悪用が確認されており、CISA によるとランサムウェアでの悪用も知られています。NVD の評価では、攻撃は対象の機器上で(ローカル)行われ、攻撃者に権限は不要ですが、被害者の操作が必要です。Microsoft によると、利用者が細工されたファイルを開くことで悪用され、メールでファイルを送りつけたり、Webサイトに置いたりする手口が想定されています。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工したファイルを用意する → 2. メールなどでファイルを送りつける → 3. 利用者がそのファイルを開く → 4. 利用者の権限でコードが実行される1攻撃者が細工したファイルを用意する2メールなどでファイルを送りつける3利用者がそのファイルを開く4利用者の権限でコードが実行される攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工したファイルを用意する → 2. メールなどでファイルを送りつける → 3. 利用者がそのファイルを開く → 4. 利用者の権限でコードが実行される1攻撃者が細工したファイルを用意する2メールなどでファイルを送りつける3利用者がそのファイルを開く4利用者の権限でコードが実行される攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工したファイルを用意する → 2. メールなどでファイルを送りつける → 3. 利用者がそのファイルを開く → 4. 利用者の権限でコードが実行される1攻撃者が細工したファイルを用意する2メールなどでファイルを送りつける3利用者がそのファイルを開く4利用者の権限でコードが実行される

誰が影響を受ける

Microsoft Office 2007 Service Pack 3、Office 2010 Service Pack 2、Office 2013 Service Pack 1、Office 2016 を使っている人や組織が対象です。Microsoft のライフサイクルの情報では、これらの Office はいずれもサポートが終わっています。

何をすればいい

Microsoft の公式の案内を確認し、セキュリティ更新プログラム(Office 2016 は KB4011262、Office 2013 は KB3162047、Office 2010 は KB4011618、Office 2007 は KB4011604)が入っているか確かめてください。Microsoft は、影響を受ける数式エディター(Equation Editor)の部品を無効にする方法の技術情報も案内しています。ただし、これらの Office はサポートが終わっていて新しい問題は直されないため、サポート中の版への置き換えを進めてください。知らない相手から届いたファイルは開かないようにしましょう。

やることチェックリスト

  • Office の更新(KB4011262 など)を適用する
  • サポート中の Office に置き換える
  • 知らない相手からのファイルを開かないようにする

用語メモ

Service Pack
それまでの修正や改良をまとめて配る、大きめの更新のことです。
セキュリティ更新プログラム 用語集で見る
見つかった弱点を直すために、メーカーが配る修正のことです。
ランサムウェア 用語集で見る
ファイルを使えなくして、元に戻す代わりに金銭を要求する悪意のあるプログラムです。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

Microsoft Office Memory Corruption Vulnerability

概要

Microsoft Office contains a memory corruption vulnerability that allows remote code execution in the context of the current user.

推奨対応

Apply updates per vendor instructions.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る