• ひとことでCisco IOS と IOS XE の IKEv2 の処理で、機器を止められる弱点
  • 深刻度7.5 重要CVSS v3.1
  • まずやることshow udp で IKE のポートが開いているか調べる

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2017-12237
製品Cisco IOS and IOS XE Software
深刻度(CVSS)7.5 重要CVSS v3.1
NVD による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
KEVへの追加日2022-03-03
米国政府機関の対応期限2022-03-24
ランサムウェアでの悪用不明(確認されていない)
弱点の種類(CWE)CWE-399

何が起きた

Cisco IOS と Cisco IOS XE の IKEv2(VPN で暗号の鍵を取り決める仕組み)の処理に弱点が見つかりました。特定の IKEv2 のパケットを送られると、CPU に高い負荷がかかったり、機器が再起動したりして、通信が止まる(サービス妨害)おそれがあります。攻撃者は離れた場所から、ログインなしで、利用者の操作もなしに悪用できます。CISA は実際の悪用を確認しており、Cisco も2022年3月に実際の悪用の試みを新たに把握したと発表しています。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. ISAKMP が有効な機器を探す → 2. 特定の IKEv2 のパケットを送る → 3. CPU の負荷が上がるか再起動する → 4. 通信が止まる1ISAKMP が有効な機器を探す2特定の IKEv2 のパケットを送る3CPU の負荷が上がるか再起動する4通信が止まる攻撃の流れ: 1. ISAKMP が有効な機器を探す → 2. 特定の IKEv2 のパケットを送る → 3. CPU の負荷が上がるか再起動する → 4. 通信が止まる1ISAKMP が有効な機器を探す2特定の IKEv2 のパケットを送る3CPU の負荷が上がるか再起動する4通信が止まる攻撃の流れ: 1. ISAKMP が有効な機器を探す → 2. 特定の IKEv2 のパケットを送る → 3. CPU の負荷が上がるか再起動する → 4. 通信が止まる1ISAKMP が有効な機器を探す2特定の IKEv2 のパケットを送る3CPU の負荷が上がるか再起動する4通信が止まる

誰が影響を受ける

NVD によると、Cisco IOS 15.0 から 15.6 と、Cisco IOS XE 3.5 から 16.5 が対象です。ISAKMP が有効な機器が影響を受け、IKEv2 の機能を特に設定していなくても対象になります。LAN-to-LAN VPN、リモートアクセス VPN(SSL VPN を除く)、DMVPN、FlexVPN など、多くの機能が IKEv2 を使っています。

何をすればいい

Cisco は修正したソフトウェアを公開しています。Cisco IOS Software Checker で修正版を調べ、更新してください。Cisco によると、使っているリリースが crypto ikev2 limit queue sa-init コマンドに対応していれば、このコマンドを使うことは修正版への更新と同じ効果があり、それ以外に回避策はありません。あわせて Cisco の公式の案内を確認してください。

やることチェックリスト

  • show udp で IKE のポートが開いているか調べる
  • Cisco の修正版のソフトウェアに更新する
  • すぐ更新できなければ対応の設定コマンドを使う

用語メモ

IKEv2
VPN を作るときに、通信を暗号にするための鍵を相手と取り決める仕組みの第2版です。
ISAKMP
暗号の鍵を交換するための手順を決めた仕組みで、IKE の土台になっています。
VPN 用語集で見る
インターネットなどの上に、暗号で守られた専用の通り道を作る仕組みです。
サービス妨害 用語集で見る
機器やサービスを止めたり、使えなくしたりする攻撃です。DoS とも呼ばれます。

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公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

Cisco IOS and IOS XE Software Internet Key Exchange Denial-of-Service Vulnerability

概要

A vulnerability in the Internet Key Exchange Version 2 (IKEv2) module of Cisco IOS and Cisco IOS XE could allow an unauthenticated, remote attacker to cause high CPU utilization, traceback messages, or a reload of an affected device that leads to a denial of service.

推奨対応

Apply updates per vendor instructions.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る