- ひとことでGhostscript で、細工した画像ファイルにより安全機能を回避され命令を実行される弱点です。
- 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
- まずやることGhostscript を 9.22 以降に更新する
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2017-8291 |
|---|---|
| 製品 | Artifex Ghostscript |
| 深刻度(CVSS) | 7.8 重要CVSS v3.1 NVD による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2022-05-24 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2022-06-14 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-704(型の変換の誤り) |
何が起きた
PostScript や PDF を処理するソフトの Artifex Ghostscript に、型の取り違え(タイプコンフュージョン)の弱点が見つかりました。細工した .eps ファイルを gs プログラムに読み込ませると、-dSAFER という安全のための制限を回避して、外部から命令を実行できます。NVD の評価では、対象の機器上で悪用され、利用者の操作(ファイルを開くなど)が必要です。2017年4月に実際の悪用が確認されています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
Artifex Ghostscript を使っている人・組織が対象です。データでは、2017-04-26 までの Ghostscript が影響を受けるとされています。Ghostscript は画像変換や印刷の処理で、ほかのソフトの裏側でも使われていることがあります。
何をすればいい
Artifex の変更履歴では、この弱点の修正(.rsdparams の引数の確認)は Ghostscript 9.22 の版に入っています。Ghostscript を 9.22 以降に更新するか、使っている Linux ディストリビューションが出した ghostscript の更新を適用し、Artifex や配布元の公式の案内を確認してください。たとえば Red Hat(Linux の配布元)は、Red Hat Enterprise Linux 6 と 7 向けに ghostscript の更新(RHSA-2017:1230)を出しています。知らない相手から届いた .eps ファイルを開かないことも大切です。
やることチェックリスト
- Ghostscript を 9.22 以降に更新する
- Linux の配布元が出した ghostscript の更新を適用する
- 知らない相手の .eps ファイルを開かないようにする
用語メモ
- タイプコンフュージョン 用語集で見る
- プログラムがデータの種類(型)を取り違えて扱ってしまう誤りです。思わぬ動きにつながることがあります。
- -dSAFER
- Ghostscript で、ファイルの読み書きや命令の実行などの危険な操作を制限する安全のための設定です。
- PostScript
- 印刷や画像の表示に使われる、ページの内容を記述するための言葉です。.eps ファイルもその一種です。
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
- 公式の対策の出典(cveawg.mitre.org)
- 公式の対策の出典(access.redhat.com)
- 公式の対策の出典(ghostscript.com)
- NVD(米国の脆弱性データベース)
- CISA KEV カタログ
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Artifex Ghostscript Type Confusion Vulnerability
概要
Artifex Ghostscript allows -dSAFER bypass and remote command execution via .rsdparams type confusion with a "/OutputFile.
推奨対応
Apply updates per vendor instructions.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る