• ひとことでCisco IOS と IOS XE の Smart Install で、機器を乗っ取られるおそれがある弱点です。
  • 深刻度9.8 緊急CVSS v3.1
  • まずやることshow vstack config で機能の状態を確かめる

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2018-0171
製品Cisco IOS and IOS XE
深刻度(CVSS)9.8 緊急CVSS v3.1
NVD による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
KEVへの追加日2021-11-03
米国政府機関の対応期限2022-05-03
ランサムウェアでの悪用不明(確認されていない)
弱点の種類(CWE)CWE-20(入力の確認の不備)

何が起きた

Cisco のネットワーク機器のソフト IOS と IOS XE の、設定を自動で入れる機能 Smart Install に、受け取ったデータを十分に確かめない弱点が見つかり、実際に悪用が確認されています。NVD の評価では、ネットワーク経由で、ログイン不要、利用者の操作も不要で攻撃できます。TCP port 4786 に細工した Smart Install のメッセージを送られると、バッファオーバーフローが起き、機器の再起動、プログラムの実行、止まらない処理による停止のおそれがあります。Cisco は 2025年8月20日の更新で、悪用が続いていると伝えています。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が TCP port 4786 に接続する → 2. 細工した Smart Install のメッセージを送る → 3. 機器でバッファオーバーフローが起きる → 4. 再起動やプログラムの実行が起きる1攻撃者が TCP port 4786 に接続する2細工した Smart Install のメッセージを送る3機器でバッファオーバーフローが起きる4再起動やプログラムの実行が起きる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が TCP port 4786 に接続する → 2. 細工した Smart Install のメッセージを送る → 3. 機器でバッファオーバーフローが起きる → 4. 再起動やプログラムの実行が起きる1攻撃者が TCP port 4786 に接続する2細工した Smart Install のメッセージを送る3機器でバッファオーバーフローが起きる4再起動やプログラムの実行が起きる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が TCP port 4786 に接続する → 2. 細工した Smart Install のメッセージを送る → 3. 機器でバッファオーバーフローが起きる → 4. 再起動やプログラムの実行が起きる1攻撃者が TCP port 4786 に接続する2細工した Smart Install のメッセージを送る3機器でバッファオーバーフローが起きる4再起動やプログラムの実行が起きる

誰が影響を受ける

Smart Install のクライアント機能が有効になっている、Cisco IOS Software または Cisco IOS XE Software の機器が対象です。Cisco によると、Smart Install の director として設定した機器と、IOS XR Software、NX-OS Software は影響を受けません。

何をすればいい

Cisco によると、Smart Install を使う必要がある場合の回避策はなく、修正済みのソフトウェアに更新する必要があります。Smart Install が要らない場合は、no vstack コマンドで無効にできます。機能が有効かどうかは show vstack config コマンドで確かめられます。公式の案内を確認し、古いバージョンが使われていないか確認してください。

やることチェックリスト

  • show vstack config で機能の状態を確かめる
  • 不要なら no vstack で Smart Install を無効にする
  • 修正済みのソフトウェアに更新する

用語メモ

Smart Install
Cisco のスイッチを、つなぐだけで自動的に設定できるようにする機能です。
バッファオーバーフロー 用語集で見る
決められた大きさの入れ物(メモリ)に、入りきらない量のデータを書き込んでしまう誤りです。攻撃者の命令を実行される原因になります。
TCP port 4786
Smart Install の通信に使われる、通信の窓口の番号です。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

Cisco IOS and IOS XE Software Smart Install Remote Code Execution Vulnerability

概要

Cisco IOS and IOS XE Software improperly validates packet data, allowing an unauthenticated, remote attacker to trigger a reload of an affected device, cause a denial-of-service (DoS) condition, or perform code execution on the affected device.

推奨対応

Apply updates per vendor instructions.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る