• ひとことでCisco IOS と IOS XE の DHCP 中継の処理に、機器を再起動させられる弱点があります。
  • 深刻度8.6 重要CVSS v3.1
  • まずやることCisco IOS Software Checker で版を調べる

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2018-0172
製品Cisco IOS and IOS XE Software
深刻度(CVSS)8.6 重要CVSS v3.1
NVD による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:N/I:N/A:H
KEVへの追加日2022-03-03
米国政府機関の対応期限2022-03-17
ランサムウェアでの悪用不明(確認されていない)
弱点の種類(CWE)CWE-20(入力の確認の不備)

何が起きた

Cisco IOS Software と Cisco IOS XE Software で、DHCP の中継機能が受け取る option 82 という追加情報の確認が不十分な弱点が見つかりました。細工した DHCPv4 のパケットを送られると、メモリのあふれ(ヒープオーバーフロー)が起き、機器が再起動してサービス妨害(DoS)の状態になります。ネットワーク経由で、ログイン不要の攻撃者が悪用できるとされています。この弱点は、実際の攻撃で悪用されたことが確認されています。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した DHCPv4 パケットを作る → 2. DHCP 中継をする機器へ送りつける → 3. option 82 の処理でメモリがあふれる → 4. 機器が再起動し通信が止まる1攻撃者が細工した DHCPv4 パケットを作る2DHCP 中継をする機器へ送りつける3option 82 の処理でメモリがあふれる4機器が再起動し通信が止まる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した DHCPv4 パケットを作る → 2. DHCP 中継をする機器へ送りつける → 3. option 82 の処理でメモリがあふれる → 4. 機器が再起動し通信が止まる1攻撃者が細工した DHCPv4 パケットを作る2DHCP 中継をする機器へ送りつける3option 82 の処理でメモリがあふれる4機器が再起動し通信が止まる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した DHCPv4 パケットを作る → 2. DHCP 中継をする機器へ送りつける → 3. option 82 の処理でメモリがあふれる → 4. 機器が再起動し通信が止まる1攻撃者が細工した DHCPv4 パケットを作る2DHCP 中継をする機器へ送りつける3option 82 の処理でメモリがあふれる4機器が再起動し通信が止まる

誰が影響を受ける

弱点のある版の Cisco IOS Software または Cisco IOS XE Software を使い、DHCP リレーエージェントとして動き、option 82 の挿入と、ほかの中継機器から受け取った option 82 の包み直し(encapsulate)の設定がすべてされている機器が対象です。Cisco IOS XR Software と Cisco NX-OS Software は影響を受けないと Cisco は説明しています。影響を受ける版と修正版の一覧は、Cisco の勧告にある確認ツールで調べる形です。

何をすればいい

Cisco は修正したソフトウェアを公開しており、設定などでの回避策はないとしています。Cisco の勧告と Cisco IOS Software Checker で、使っている版が影響を受けるか確かめ、修正版に更新してください。公式の案内を確認し、DHCP リレーエージェントと option 82 の設定が入っているかも、勧告にあるコマンドで確かめてください。

やることチェックリスト

  • Cisco IOS Software Checker で版を調べる
  • 影響を受ける版なら修正版に更新する
  • DHCP リレーと option 82 の設定を確認する

用語メモ

DHCP
ネットワークにつないだ機器に、IP アドレスなどの設定を自動で配る仕組みです。
DHCP リレーエージェント
別のネットワークにある DHCP サーバーへ、DHCP のやり取りを中継する役目の機器です。
ヒープオーバーフロー 用語集で見る
プログラムが使うメモリの領域に、決められた大きさを超えるデータが書き込まれてしまう不具合です。
サービス妨害(DoS) 用語集で見る
機器やサービスを止めたり重くしたりして、使えない状態にする攻撃のことです。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

Cisco IOS and IOS XE Software Improper Input Validation Vulnerability

概要

A vulnerability in the DHCP option 82 encapsulation functionality of Cisco IOS Software and Cisco IOS XE Software could allow for denial-of-service (DoS).

推奨対応

Apply updates per vendor instructions.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る