- ひとことでWinRAR で ACE 形式の圧縮ファイルを開くと、好きな場所にファイルを置かれる弱点です。
- 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
- まずやることWinRAR の版が 5.61 以前でないか調べる
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2018-20250 |
|---|---|
| 製品 | RARLAB WinRAR |
| 深刻度(CVSS) | 7.8 重要CVSS v3.1 NVD による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2022-02-15 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2022-08-15 |
| ランサムウェアでの悪用 | 悪用が確認されている |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-36(絶対パスによるパストラバーサル) |
何が起きた
圧縮ソフト WinRAR の、ACE 形式の圧縮ファイルを扱う部品(UNACEV2.dll)に、ファイル名の欄を細工されると、展開先のフォルダーが無視されてしまう弱点が見つかりました。攻撃者が決めた場所にファイルを置かれることで、プログラムを実行される可能性があります。NVD の評価では、ログインは不要ですが、利用者が細工されたファイルを開くなどの操作が必要です。CISA によると、実際の悪用が確認されており、ランサムウェアでの悪用も確認されています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
WinRAR を使っている人が対象です。NVD の説明では、5.61 以前のすべてのバージョンが影響を受けます。RARLAB は、WinRAR 5.70 で ACE 形式への対応をやめて、この問題に対処しました。
何をすればいい
RARLAB は、WinRAR を 5.70 以降に更新するよう強く勧めています。5.61 以前のままになっていないか確認してください。RARLAB によると、UNACEV2.dll は 2005 年から更新されておらず、ソースコードも手元にないため、ACE 形式への対応そのものをやめました。すぐに更新しない場合は、UNACEV2.dll を削除するよう案内されています(5.10 以降は WinRAR のフォルダー、それより前は Formats というフォルダーにあります)。知らない相手から届いた圧縮ファイルは開かないようにしてください。
やることチェックリスト
- WinRAR の版が 5.61 以前でないか調べる
- WinRAR を 5.70 以降に更新する
- 更新しないなら UNACEV2.dll を削除する
用語メモ
- ACE 形式
- ZIP や RAR と同じような、ファイルをまとめて小さくする圧縮ファイルの形式の一つです。
- UNACEV2.dll
- WinRAR が ACE 形式のファイルを展開するときに使っていた部品のファイルです。
- ランサムウェア 用語集で見る
- データを使えなくして、元に戻す代わりにお金を要求する悪質なプログラムです。
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
WinRAR Absolute Path Traversal Vulnerability
概要
WinRAR Absolute Path Traversal vulnerability leads to Remote Code Execution
推奨対応
Apply updates per vendor instructions.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る