• ひとことでTreck の通信用ソフトで、IPv6 の処理中に範囲外のデータを読む弱点です。
  • 深刻度5.4 警告CVSS v3.1
  • まずやること機器に Treck の部品が入っているか確認する

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2020-11899
製品Treck TCP/IP stack IPv6
深刻度(CVSS)5.4 警告CVSS v3.1
NVD による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:L/A:L
KEVへの追加日2022-03-03
米国政府機関の対応期限2022-03-17
ランサムウェアでの悪用不明(確認されていない)
弱点の種類(CWE)CWE-125(範囲外の読み取り)

何が起きた

Treck TCP/IP stack に、IPv6 の通信を処理するときに、本来読んではいけない範囲のメモリを読んでしまう弱点(範囲外読み取り)が見つかり、実際に悪用が確認されています。NVD の評価では、同じネットワーク内の攻撃者が、ログインも利用者の操作もなしに悪用できるとされています。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が同じネットワーク内から通信を送る → 2. IPv6 の処理の弱点を突く → 3. 範囲外のメモリが読み取られる1攻撃者が同じネットワーク内から通信を送る2IPv6 の処理の弱点を突く3範囲外のメモリが読み取られる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が同じネットワーク内から通信を送る → 2. IPv6 の処理の弱点を突く → 3. 範囲外のメモリが読み取られる1攻撃者が同じネットワーク内から通信を送る2IPv6 の処理の弱点を突く3範囲外のメモリが読み取られる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が同じネットワーク内から通信を送る → 2. IPv6 の処理の弱点を突く → 3. 範囲外のメモリが読み取られる1攻撃者が同じネットワーク内から通信を送る2IPv6 の処理の弱点を突く3範囲外のメモリが読み取られる

誰が影響を受ける

CVE の記録と NVD では、Treck TCP/IP stack の 6.0.1.66 より前の版が影響を受けるとされています。Treck の脆弱性情報のページでは、この弱点を含む一連の弱点(VU#257161)は 6.0.1.61 以前の版に影響するとしています。この部品は多くの機器に組み込まれていますが、どの製品に使われているかは、このデータからは不明です。

何をすればいい

修正版の番号は出典によって違います。CVE の記録と NVD では 6.0.1.66 より前が影響を受けるとされ、CERT/CC は Treck の最新の安定版(6.0.1.67 以降)への更新を勧めています。Treck は、Treck から直接ライセンスを受けていない製品を使っている場合は、機器のメーカーや販売元に問い合わせるよう案内しています。この部品が入った機器を使っている場合は、そのメーカーが出す更新を適用してください。

やることチェックリスト

  • 機器に Treck の部品が入っているか確認する
  • 機器のメーカーや販売元に問い合わせる
  • メーカーが出す更新を適用する

用語メモ

TCP/IP stack
機器がネットワークで通信するために必要な決まりごと(TCP/IP)を処理するソフトウェアの部品のことです。
IPv6
インターネットで機器を見分ける住所(IP アドレス)の新しい方式のことです。
範囲外読み取り
プログラムが、決められたメモリの範囲を超えてデータを読んでしまう不具合のことです。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

Treck TCP/IP stack Out-of-Bounds Read Vulnerability

概要

The Treck TCP/IP stack contains an IPv6 out-of-bounds read vulnerability.

推奨対応

Apply updates per vendor instructions.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る