• ひとことでCisco IOS XR の機器を知らせ合う仕組みで、乗っ取りにつながる弱点です。
  • 深刻度8.8 重要CVSS v3.1
  • まずやることCDP が全体とインターフェースで有効か確認する

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2020-3118
製品Cisco IOS XR
深刻度(CVSS)8.8 重要CVSS v3.1
NVD による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
KEVへの追加日2021-11-03
米国政府機関の対応期限2022-05-03
ランサムウェアでの悪用不明(確認されていない)
弱点の種類(CWE)CWE-134(外部から指定できる書式文字列の使用)

何が起きた

Cisco IOS XR Software の Cisco Discovery Protocol(CDP)の処理で、受け取ったメッセージの一部の文字列を正しく確かめていない弱点が見つかりました。細工した CDP のパケットを送られると、スタックオーバーフローが起きて、管理者の権限で任意のコードを実行されたり、機器が再起動したりするおそれがあります。NVD の評価では、ログインしていない攻撃者が悪用できますが、攻撃者は同じネットワーク内(レイヤー2 でつながった同じ範囲)にいる必要があります。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が同じネットワーク内に入る → 2. 細工した CDP のパケットを送る → 3. 文字列の確認不足でスタックがあふれる → 4. 管理者権限でコードが実行されるか再起動する1攻撃者が同じネットワーク内に入る2細工した CDP のパケットを送る3文字列の確認不足でスタックがあふれる4管理者権限でコードが実行されるか再起動する攻撃の流れ: 1. 攻撃者が同じネットワーク内に入る → 2. 細工した CDP のパケットを送る → 3. 文字列の確認不足でスタックがあふれる → 4. 管理者権限でコードが実行されるか再起動する1攻撃者が同じネットワーク内に入る2細工した CDP のパケットを送る3文字列の確認不足でスタックがあふれる4管理者権限でコードが実行されるか再起動する攻撃の流れ: 1. 攻撃者が同じネットワーク内に入る → 2. 細工した CDP のパケットを送る → 3. 文字列の確認不足でスタックがあふれる → 4. 管理者権限でコードが実行されるか再起動する1攻撃者が同じネットワーク内に入る2細工した CDP のパケットを送る3文字列の確認不足でスタックがあふれる4管理者権限でコードが実行されるか再起動する

誰が影響を受ける

CDP が機器全体と少なくとも1つのインターフェースで有効になっていて、修正前の Cisco IOS XR Software を使う ASR 9000、CRS、IOS XRv 9000、NCS 540、560、1000、5000、5500、6000 の各シリーズと、IOS XR を動かすホワイトボックスのルーターが対象です。CDP は初期設定では有効になっていません。

何をすればいい

回避策はないため、修正版に更新してください。Cisco によると、6.6 系は 6.6.3、7.0 系は 7.0.2 で修正され、7.1 は影響を受けません。6.6 より前の版は、対応する SMU(修正パッチ)を適用します。ホワイトボックスのルーターで 6.6 系を使っている場合は、6.6.12 に更新してから SMU を適用するよう案内されています。詳しくは公式の案内(Cisco のセキュリティ勧告)を確認してください。

やることチェックリスト

  • CDP が全体とインターフェースで有効か確認する
  • 6.6 系は 6.6.3、7.0 系は 7.0.2 に更新する
  • 6.6 より前の版は対応する SMU を適用する

用語メモ

Cisco Discovery Protocol
隣にある Cisco の機器どうしが、自分の情報を知らせ合うための仕組みです。
レイヤー2
同じスイッチなどで直接つながった、ルーターを越えない範囲の通信のことです。
スタックオーバーフロー
プログラムが一時的にデータを置く場所からデータがあふれ、ほかの情報を書きかえてしまう不具合です。
SMU
Cisco IOS XR で、特定の不具合だけを直すために配られる修正パッチです。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

Cisco IOS XR Software Discovery Protocol Format String Vulnerability

概要

Cisco IOS XR improperly validates string input from certain fields in Cisco Discovery Protocol messages. Exploitation could allow an unauthenticated, adjacent attacker to execute code with administrative privileges or cause a reload on an affected device.

推奨対応

Apply updates per vendor instructions.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る