• ひとことでPHP の部品 Archive_Tar で、シンボリックリンクの確認が甘くファイルを書き込まれる弱点です。
  • 深刻度7.5 重要CVSS v3.1
  • まずやることArchive_Tar を 1.4.12 以降に更新する

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2020-36193
製品PEAR Archive_Tar
深刻度(CVSS)7.5 重要CVSS v3.1
NVD による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N
KEVへの追加日2022-08-25
米国政府機関の対応期限2022-09-15
ランサムウェアでの悪用不明(確認されていない)
弱点の種類(CWE)CWE-22(パストラバーサル)
CWE-59(ファイルにアクセスする前のリンクの解決の不備)

何が起きた

PHP の部品(ライブラリ)である PEAR Archive_Tar の Tar.php に、tar 形式のまとめファイルを展開するときのシンボリックリンクの確認が不十分な弱点が見つかりました。このため、ディレクトリトラバーサルによって、本来書き込めない場所にファイルを書き込まれるおそれがあります。NVD の評価では、離れた場所から、ログインや利用者の操作なしに悪用できるとされています。CISA の KEV に、悪用が確認された脆弱性として載っています。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した tar ファイルを用意する → 2. サイトがそのファイルを受け取り展開する → 3. シンボリックリンクの確認が甘く素通りする → 4. 想定外の場所にファイルが書き込まれる1攻撃者が細工した tar ファイルを用意する2サイトがそのファイルを受け取り展開する3シンボリックリンクの確認が甘く素通りする4想定外の場所にファイルが書き込まれる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した tar ファイルを用意する → 2. サイトがそのファイルを受け取り展開する → 3. シンボリックリンクの確認が甘く素通りする → 4. 想定外の場所にファイルが書き込まれる1攻撃者が細工した tar ファイルを用意する2サイトがそのファイルを受け取り展開する3シンボリックリンクの確認が甘く素通りする4想定外の場所にファイルが書き込まれる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した tar ファイルを用意する → 2. サイトがそのファイルを受け取り展開する → 3. シンボリックリンクの確認が甘く素通りする → 4. 想定外の場所にファイルが書き込まれる1攻撃者が細工した tar ファイルを用意する2サイトがそのファイルを受け取り展開する3シンボリックリンクの確認が甘く素通りする4想定外の場所にファイルが書き込まれる

誰が影響を受ける

Archive_Tar 1.4.11 以前を使っている PHP のアプリやサービスが対象です。Archive_Tar は Drupal などの製品の中でも使われていて、Drupal の公式情報では、tar などのファイルのアップロードを受け付けて処理する設定の場合に悪用されるおそれがあるとしています。

何をすればいい

Archive_Tar を直接使っている場合は、修正版の Archive_Tar 1.4.12 以降に更新してください。Drupal を使っている場合は、Drupal 9.1.3、Drupal 9.0.11、Drupal 8.9.13、Drupal 7.78 以降に更新してください。すぐに更新できないときは、Drupal の案内のとおり .tar、.tar.gz、.bz2、.tlz ファイルのアップロードを無効にします。あわせて、使っている製品の公式の案内を確認してください。

やることチェックリスト

  • Archive_Tar を 1.4.12 以降に更新する
  • Drupal 9.1 は 9.1.3 以降に更新する
  • tar などのファイルのアップロードを無効にする

用語メモ

シンボリックリンク 用語集で見る
別の場所にあるファイルやフォルダを指し示す、ショートカットのようなファイルです。
ディレクトリトラバーサル 用語集で見る
ファイルの場所の指定を細工して、本来は触れられないフォルダのファイルを読み書きする攻撃です。
ライブラリ 用語集で見る
ほかのプログラムから呼び出して使う、共通の部品となるプログラムです。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

PEAR Archive_Tar Improper Link Resolution Vulnerability

概要

PEAR Archive_Tar Tar.php allows write operations with directory traversal due to inadequate checking of symbolic links. PEAR stands for PHP Extension and Application Repository and it is an open-source framework and distribution system for reusable PHP components with known usage in third-party products such as Drupal Core and Red Hat Linux.

推奨対応

Apply updates per vendor instructions.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る