• ひとことでLinux などの UnRAR で、展開時に任意の場所へファイルを書かれる弱点です。
  • 深刻度7.5 重要CVSS v3.1
  • まずやることLinux や UNIX の UnRAR の版を確かめる

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2022-30333
製品RARLAB UnRAR
深刻度(CVSS)7.5 重要CVSS v3.1
NVD による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N
KEVへの追加日2022-08-09
米国政府機関の対応期限2022-08-30
ランサムウェアでの悪用悪用が確認されている
弱点の種類(CWE)CWE-22(パストラバーサル)
CWE-59(ファイルにアクセスする前のリンクの解決の不備)

何が起きた

RARLAB の UnRAR(RAR 形式の圧縮ファイルを展開するソフト)の Linux と UNIX 版に、ディレクトリトラバーサルの弱点が見つかりました。細工された圧縮ファイルを展開すると、本来の展開先とは別の場所にファイルを書き込まれるおそれがあり、NVD の説明では ~/.ssh/authorized_keys というファイルを作られる例が示されています。NVD の評価では、ネットワーク経由で、権限のない攻撃者でも悪用でき、利用者の操作も不要とされています。実際の攻撃での悪用と、ランサムウェアでの悪用が確認されています。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した RAR ファイルを作る → 2. 対象の環境で UnRAR が展開する → 3. 展開先の外にファイルが書き込まれる1攻撃者が細工した RAR ファイルを作る2対象の環境で UnRAR が展開する3展開先の外にファイルが書き込まれる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した RAR ファイルを作る → 2. 対象の環境で UnRAR が展開する → 3. 展開先の外にファイルが書き込まれる1攻撃者が細工した RAR ファイルを作る2対象の環境で UnRAR が展開する3展開先の外にファイルが書き込まれる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した RAR ファイルを作る → 2. 対象の環境で UnRAR が展開する → 3. 展開先の外にファイルが書き込まれる1攻撃者が細工した RAR ファイルを作る2対象の環境で UnRAR が展開する3展開先の外にファイルが書き込まれる

誰が影響を受ける

Linux と UNIX で UnRAR 6.12 より前を使っている人・組織が対象です。UnRAR を内部で使って圧縮ファイルを展開するソフトやサーバーも影響を受けるおそれがあります。NVD の説明では、WinRAR と Android の RAR は影響を受けません。

何をすればいい

UnRAR を 6.12 以降に更新されているか確認してください。KEV の説明によると、この弱点は 6.12 で直されています。

やることチェックリスト

  • Linux や UNIX の UnRAR の版を確かめる
  • UnRAR を 6.12 以降に更新する
  • 古い版の UnRAR が残っていないか調べる

用語メモ

ディレクトリトラバーサル 用語集で見る
ファイルの置き場所の指定を細工して、本来は書き込めない場所にファイルを置いたり読んだりする攻撃のことです。
authorized_keys
SSH というリモート接続で、ログインを許す鍵を登録しておくファイルのことです。
ランサムウェア 用語集で見る
データを暗号化して使えなくし、元に戻す代わりに金銭を要求する不正なプログラムのことです。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

RARLAB UnRAR Directory Traversal Vulnerability

概要

RARLAB UnRAR on Linux and UNIX contains a directory traversal vulnerability, allowing an attacker to write to files during an extract (unpack) operation.

推奨対応

Apply updates per vendor instructions.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る