• ひとことでGitLab で、パスワード再設定メールを別のアドレスに送らせられる弱点
  • 深刻度9.8 緊急CVSS v3.1
  • まずやること16.7.2 など修正版以降に更新する

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2023-7028
製品GitLab GitLab CE/EE
深刻度(CVSS)9.8 緊急CVSS v3.1
NVD による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
KEVへの追加日2024-05-01
米国政府機関の対応期限2024-05-22
ランサムウェアでの悪用不明(確認されていない)
弱点の種類(CWE)CWE-284(アクセス制御の不備)

何が起きた

GitLab の Community Edition と Enterprise Edition に、パスワードの再設定メールを、本人確認されていない別のメールアドレスへ送らせることができる弱点が見つかり、実際に悪用が確認されています。攻撃者は届いたメールを使ってパスワードを変え、アカウントを乗っ取れるおそれがあります。攻撃はネットワーク経由で、ログインも利用者の操作も必要ありません。GitLab によると、2要素認証を有効にしている利用者は、パスワードは再設定されてもアカウントは乗っ取られません。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が再設定画面に細工した要求を送る → 2. 再設定メールが攻撃者のアドレスに届く → 3. 攻撃者がパスワードを変更する → 4. アカウントが乗っ取られる1攻撃者が再設定画面に細工した要求を送る2再設定メールが攻撃者のアドレスに届く3攻撃者がパスワードを変更する4アカウントが乗っ取られる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が再設定画面に細工した要求を送る → 2. 再設定メールが攻撃者のアドレスに届く → 3. 攻撃者がパスワードを変更する → 4. アカウントが乗っ取られる1攻撃者が再設定画面に細工した要求を送る2再設定メールが攻撃者のアドレスに届く3攻撃者がパスワードを変更する4アカウントが乗っ取られる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が再設定画面に細工した要求を送る → 2. 再設定メールが攻撃者のアドレスに届く → 3. 攻撃者がパスワードを変更する → 4. アカウントが乗っ取られる1攻撃者が再設定画面に細工した要求を送る2再設定メールが攻撃者のアドレスに届く3攻撃者がパスワードを変更する4アカウントが乗っ取られる

誰が影響を受ける

自分で運用している GitLab CE/EE(セルフマネージド)のうち、16.1 から 16.1.5、16.2 から 16.2.8、16.3 から 16.3.6、16.4 から 16.4.4、16.5 から 16.5.5、16.6 から 16.6.3、16.7 から 16.7.1 が対象です。GitLab によると、この弱点は 16.1.0 で入り込みました。

何をすればいい

16.7.2、16.6.4、16.5.6、16.4.5、16.3.7、16.2.9、16.1.6 のいずれか以降に更新してください。GitLab は、アップグレードストップを飛ばさずに決められた順番で更新することと、すべてのアカウント、特に管理者アカウントで2要素認証を有効にすることを勧めています。侵入が疑われるときは、パスワードや API トークン、証明書など GitLab に保存した秘密情報をすべて変更するよう案内しています。メーカー(GitLab)の公式の案内も確認してください。

やることチェックリスト

  • 16.7.2 など修正版以降に更新する
  • 全アカウントで2要素認証を有効にする
  • 侵入が疑われればパスワードやトークンを変える

用語メモ

2要素認証
パスワードに加えて、スマートフォンのアプリなど別の手段でも本人確認をするログインの仕組みです。
セルフマネージド
サービス会社のクラウドではなく、自分たちのサーバーに GitLab を入れて運用する形のことです。
アップグレードストップ
GitLab を更新するとき、途中で必ず経由しなければならないバージョンのことです。
API トークン
プログラムからサービスを使うときに、パスワードの代わりに使う合言葉のような文字列です。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

GitLab Community and Enterprise Editions Improper Access Control Vulnerability

概要

GitLab Community and Enterprise Editions contain an improper access control vulnerability. This allows an attacker to trigger password reset emails to be sent to an unverified email address to ultimately facilitate an account takeover.

推奨対応

Apply mitigations per vendor instructions or discontinue use of the product if mitigations are unavailable.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る