• ひとことでApache HTTP Server の mod_rewrite で、見せないはずのファイルに届いてしまう弱点です。
  • 深刻度9.1 緊急CVSS v3.1
  • まずやることApache HTTP Server を 2.4.60 以降に更新する

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2024-38475
製品Apache HTTP Server
深刻度(CVSS)9.1 緊急CVSS v3.1
NVD による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N
KEVへの追加日2025-05-01
米国政府機関の対応期限2025-05-22
ランサムウェアでの悪用不明(確認されていない)
弱点の種類(CWE)CWE-116(出力のエンコード・エスケープの不備)

何が起きた

Apache HTTP Server の URL 書き換え機能 mod_rewrite に、出力のエスケープ(特別な意味を持つ文字の無害化)が正しくない弱点が見つかりました。攻撃者は URL を、サーバーが配信してよい場所ではあるものの、どの URL からも直接たどれるはずのないファイルの場所に結びつけられ、その結果、コードの実行やソースコードの漏えいにつながります。NVD の評価では、ネットワーク経由で、ログインなどの権限がなく、利用者の操作もなしに悪用できます。この弱点は実際の攻撃での悪用が確認され、CISA の KEV に載っています。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した URL をサーバーに送る → 2. mod_rewrite が URL を書き換える → 3. 直接届かないはずのファイルの場所に結びつく → 4. コード実行やソースコード漏えいが起きる1攻撃者が細工した URL をサーバーに送る2mod_rewrite が URL を書き換える3直接届かないはずのファイルの場所に結びつく4コード実行やソースコード漏えいが起きる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した URL をサーバーに送る → 2. mod_rewrite が URL を書き換える → 3. 直接届かないはずのファイルの場所に結びつく → 4. コード実行やソースコード漏えいが起きる1攻撃者が細工した URL をサーバーに送る2mod_rewrite が URL を書き換える3直接届かないはずのファイルの場所に結びつく4コード実行やソースコード漏えいが起きる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した URL をサーバーに送る → 2. mod_rewrite が URL を書き換える → 3. 直接届かないはずのファイルの場所に結びつく → 4. コード実行やソースコード漏えいが起きる1攻撃者が細工した URL をサーバーに送る2mod_rewrite が URL を書き換える3直接届かないはずのファイルの場所に結びつく4コード実行やソースコード漏えいが起きる

誰が影響を受ける

Apache HTTP Server 2.4.59 以前を使っているサーバーの管理者が対象です。Apache の公式ページでは、影響は 2.4.0 から 2.4.59 までとされています。特に、サーバー全体の設定(server context)で、置き換え先の先頭部分に後方参照や変数を使っている RewriteRule が影響を受けます。

何をすればいい

Apache HTTP Server を 2.4.60 以降に更新されているか確認してください。この修正により、安全でない書き方の RewriteRule の一部が動かなくなることがあります。その場合は、置き換え先が適切に制限されていることを確かめたうえで、UnsafePrefixStat フラグで元の動きに戻せます。あわせて Apache の公式の案内を確認してください。

やることチェックリスト

  • Apache HTTP Server を 2.4.60 以降に更新する
  • サーバー全体の設定の RewriteRule を見直す
  • UnsafePrefixStat は安全を確かめた時だけ使う

用語メモ

mod_rewrite
Apache HTTP Server で、受け取った URL を決まりに沿って別の URL やファイルの場所に書き換える機能です。
RewriteRule
mod_rewrite で使う設定の1行で、どんな URL をどう書き換えるかを決めるものです。
エスケープ
特別な意味を持つ文字を、ただの文字として扱われるように変換して無害にする処理です。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

Apache HTTP Server Improper Escaping of Output Vulnerability

概要

Apache HTTP Server contains an improper escaping of output vulnerability in mod_rewrite that allows an attacker to map URLs to filesystem locations that are permitted to be served by the server but are not intentionally/directly reachable by any URL, resulting in code execution or source code disclosure.

推奨対応

Apply mitigations per vendor instructions, follow applicable BOD 22-01 guidance for cloud services, or discontinue use of the product if mitigations are unavailable.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る