- ひとことでQualcomm の多くのチップの DSP 関連の処理で、メモリが壊れる弱点です。
- 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
- まずやることAndroid のセキュリティパッチレベルを確かめる
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2024-43047 |
|---|---|
| 製品 | Qualcomm Multiple Chipsets |
| 深刻度(CVSS) | 7.8 重要CVSS v3.1 NVD に登録された、他の機関(開発元など)による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2024-10-08 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2024-10-29 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-416(解放済みメモリの使用) |
何が起きた
Qualcomm の多くのチップで、DSP Services がメモリの対応表を管理する処理に、ユースアフターフリー(使い終わって手放したメモリを使い続けてしまう不具合)の弱点が見つかり、実際に悪用が確認されています。この不具合により、メモリの中身が壊れることがあります。NVD に登録された Qualcomm の評価では、攻撃は対象の機器上で行われ、一般利用者程度の権限が必要ですが、利用者の操作は不要です。Android のセキュリティ情報でも、限定的で標的を絞った悪用の兆候があるとされています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
Qualcomm のチップを使ったスマートフォンなどの機器を使っている人・組織が対象です。CVE の記録では、製品名は Snapdragon で、FastConnect 6900、Snapdragon 8 Gen 1 Mobile、Snapdragon 888 5G Mobile など、多くのチップが影響を受ける一覧に載っています。自分の機器にどのチップが使われているかは、機器のメーカーの情報で確かめる必要があります。
何をすればいい
Android 端末では、設定画面でセキュリティパッチレベルを確かめてください。Android の 2024 年 11 月のセキュリティ情報に、この弱点が載っており、セキュリティパッチレベル 2024-11-05 以降で対策されています。機器のメーカーから更新が出ていれば適用してください。あわせて、Qualcomm と機器のメーカーの公式の案内を確認してください。
やることチェックリスト
- Android のセキュリティパッチレベルを確かめる
- 2024-11-05 以降のパッチを適用する
- 機器のメーカーが出す更新を適用する
用語メモ
- ユースアフターフリー
- プログラムが、使い終わって手放したメモリを、その後も使ってしまう不具合です。メモリが壊れたり、悪用されたりする原因になります。
- DSP
- 音声や映像などの信号を処理するための専用の部品(デジタル信号処理プロセッサ)です。
- セキュリティパッチレベル 用語集で見る
- Android 端末に、いつの時点までの安全のための修正が入っているかを日付で表したものです。
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
- メーカー等の情報(git.codelinaro.org)
- 公式の対策の出典(cveawg.mitre.org)
- 公式の対策の出典(services.nvd.nist.gov)
- 公式の対策の出典(source.android.com)
- NVD(米国の脆弱性データベース)
- CISA KEV カタログ
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Qualcomm Multiple Chipsets Use-After-Free Vulnerability
概要
Multiple Qualcomm chipsets contain a use-after-free vulnerability due to memory corruption in DSP Services while maintaining memory maps of HLOS memory.
推奨対応
Apply remediations or mitigations per vendor instructions or discontinue use of the product if remediation or mitigations are unavailable.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る