• ひとことでArm の Mali GPU のドライバーで、解放済みのメモリに触れられてしまう弱点です。
  • 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
  • まずやること機器の Mali ドライバーの版を調べる

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2024-4610
製品Arm Mali GPU Kernel Driver
深刻度(CVSS)7.8 重要CVSS v3.1
NVD による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
KEVへの追加日2024-06-12
米国政府機関の対応期限2024-07-03
ランサムウェアでの悪用不明(確認されていない)
弱点の種類(CWE)CWE-416(解放済みメモリの使用)

何が起きた

Arm の GPU(画像を処理する部品)Mali 用のカーネルドライバー(Bifrost と Valhall)に、解放後使用(use-after-free)の弱点が見つかりました。一般の利用者が GPU のメモリに不正な処理をさせることで、すでに解放されたメモリにアクセスできてしまいます。機器上で一般利用者程度の権限を持つ攻撃者が悪用でき、実際の悪用も確認されています。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が一般利用者として機器を使う → 2. GPU のメモリに不正な処理をさせる → 3. 解放済みのメモリにアクセスする1攻撃者が一般利用者として機器を使う2GPU のメモリに不正な処理をさせる3解放済みのメモリにアクセスする攻撃の流れ: 1. 攻撃者が一般利用者として機器を使う → 2. GPU のメモリに不正な処理をさせる → 3. 解放済みのメモリにアクセスする1攻撃者が一般利用者として機器を使う2GPU のメモリに不正な処理をさせる3解放済みのメモリにアクセスする攻撃の流れ: 1. 攻撃者が一般利用者として機器を使う → 2. GPU のメモリに不正な処理をさせる → 3. 解放済みのメモリにアクセスする1攻撃者が一般利用者として機器を使う2GPU のメモリに不正な処理をさせる3解放済みのメモリにアクセスする

誰が影響を受ける

Bifrost GPU Kernel Driver と Valhall GPU Kernel Driver の r34p0 から r40p0 を使っている機器が対象です。多くの場合、これらのドライバーはスマートフォンなどの機器に組み込まれています。

何をすればいい

Arm によると、この弱点は Bifrost と Valhall GPU Kernel Driver の r41p0 で直されています。ドライバーを r41p0 以降にすることが対策になりますが、機器に組み込まれている場合は、機器のメーカーが配る更新を当てることになります。あわせて公式の案内を確認してください。

やることチェックリスト

  • 機器の Mali ドライバーの版を調べる
  • ドライバーを r41p0 以降にする
  • 機器のメーカーが配る更新を当てる

用語メモ

GPU 用語集で見る
画面の表示や画像の計算を担当する部品です。
カーネルドライバー 用語集で見る
OS の中心部分(カーネル)で動き、部品を動かすためのソフトです。
解放後使用(use-after-free) 用語集で見る
使い終わって返したメモリを、誤ってもう一度使ってしまう不具合です。攻撃に悪用されることがあります。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

Arm Mali GPU Kernel Driver Use-After-Free Vulnerability

概要

Arm Bifrost and Valhall GPU kernel drivers contain a use-after-free vulnerability that allows a local, non-privileged user to make improper GPU memory processing operations to gain access to already freed memory.

推奨対応

Apply mitigations per vendor instructions or discontinue use of the product if mitigations are unavailable.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る