マルウェアは「悪意のあるソフトウェア」のことで、ウイルスやランサムウェアなど、害をなすプログラムをまとめて呼ぶ言葉です。メールの添付ファイルや、Webサイトの閲覧、ソフトウェアの脆弱性などを入り口に入り込みます。OSやソフトウェアを最新に保ち、対策ソフトを使うことが基本です。

マルウェアの意味

マルウェアは、英語の Malicious Software(悪意のあるソフトウェア)を縮めた言葉です。総務省は、近年この呼び方が使われていると説明しています。

利用者に気づかれないまま動く不正なプログラムも含めて、まとめて「ウイルス」(広い意味のウイルス)と呼ぶこともあります。そのため「マルウェア(ウイルス等)」のように書かれることもあります。

米国NIST(国立標準技術研究所)の用語集にも説明があります。多くの場合こっそりシステムに入れられ、データやシステムの安全をそこなうことを目的としたプログラムなどです。

主な種類

ウイルスは、狭い意味では、ほかのコンピューターに入り込んで増える性質をもつプログラムです。

ワームは、ほかのプログラムに寄生せず、単独で動いてネットワークを通じて広がるプログラムです。NISTの用語集では、自分自身を複製して、ネットワーク上のほかのコンピューターに広がるものと説明されています。

トロイの木馬は、総務省によると、感染したコンピューターの中に潜むタイプの不正なプログラムです。外から入りやすい「裏口」(バックドア)を作るものもあります。いつでも攻撃者に遠隔操作されるおそれがあるため、極めて危険だとされています。

ランサムウェアは、データを暗号化して使えなくし、元に戻す代わりにお金を求める不正なプログラムです。スパイウェアは、コンピューターの中の情報を外に送るものです。

このほか、外から遠隔操作される踏み台にされる「ボット」や、キーボードで打った内容を記録する「キーロガー」もあります。

どこから感染するのか

総務省は、主な感染経路として、不審なメールや添付ファイルを開くことを挙げています。Webサイトを見ただけで感染する可能性もあります。そのときは、ブラウザなど閲覧に使うプログラムの脆弱性が悪用されます。

ほかに、偽のセキュリティソフトを入れさせる手口、USBメモリなどの記憶媒体、ファイル共有ソフトの利用もあります。Officeのマクロ機能(自動で処理をする機能)を悪用するものもあります。

ルーターやWebカメラなど、インターネットにつながる機器も狙われます。総務省は、外部に公開されたルーターなどがマルウェアに感染し、攻撃者に悪用されることがあると説明しています。

感染するとどうなるか

総務省によると、マルウェアの動きはさまざまです。ネットワークを通じてほかのコンピューターに広がるもの、情報を外に漏らすものがあります。

攻撃者が遠隔で操作できるようにされ、ほかへの攻撃の踏み台にされることもあります。特定のファイルを消したり、コンピューターを動かなくしたりするものもあります。

ランサムウェアの場合、身代金を払っても元に戻るとは限りません。総務省は、払うことを勧めていません。

対策の基本

総務省は、OSやソフトウェアを最新の状態に保つことを勧めています。脆弱性をふさいでおくことで、入り口を減らせます。

マルウェア対策ソフトを入れ、パターンファイル(マルウェアを見分けるための定義ファイル)を最新に保つことも大切です。総務省は、パターンファイルが古いと、かえって危険な状態になることがあると注意しています。

怪しいメールの添付ファイルやリンクは、安易に開かないようにします。会社では、怪しいメールが届いたら情報システムの担当にすぐ知らせます。持ち主の分からないUSBメモリは使わないことも勧められています。

感染したと思ったら、LANケーブルを抜く、無線LANを切るなどして、ネットワークから切り離します。そのうえで、会社のルールに従って担当者に連絡します。

このサイトでの見方

このサイトの記事は、米国CISAのKEV(実際に悪用が確認された脆弱性の一覧)に載った脆弱性を解説しています。脆弱性は、マルウェアの入り口として使われることがあります。

記事の「ランサムウェアでの悪用」の欄では、その脆弱性がランサムウェアの攻撃に使われたと分かっているかを表示しています。

使っている製品の記事を見つけたら、記事の公式情報で修正版を確かめ、早めに更新しましょう。

出典