• ひとことでMicrosoft Word が細工した RTF を開くと、任意のプログラムを動かされる問題です。
  • 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
  • まずやることMS12-079 の更新プログラムを適用する

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2012-2539
製品Microsoft Word
深刻度(CVSS)7.8 重要CVSS v3.1
NVD に登録された、他の機関(開発元など)による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
KEVへの追加日2022-03-28
米国政府機関の対応期限2022-04-18
ランサムウェアでの悪用不明(確認されていない)
弱点の種類(CWE)CWE-399

何が起きた

Microsoft Word に、細工した RTF(文書のファイル形式の一つ)のデータを読み込むとメモリが壊れる弱点が見つかりました。攻撃者は任意の(攻撃者が好きに選べる)プログラムを実行したり、アプリを止めたりできるとされています。NVD に登録された CISA の評価では、攻撃者は対象のパソコン上で悪用し、利用者がファイルを開く操作が必要です。Microsoft の MS12-079 では、Outlook で Word をメールの表示に使っている場合、細工した RTF のメールをプレビューするだけでも危険があると説明しており、実際の悪用も確認されています。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した RTF を用意する → 2. 利用者が Word で開くかメールで表示する → 3. Word のメモリが壊れる → 4. 攻撃者のプログラムが実行される1攻撃者が細工した RTF を用意する2利用者が Word で開くかメールで表示する3Word のメモリが壊れる4攻撃者のプログラムが実行される攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した RTF を用意する → 2. 利用者が Word で開くかメールで表示する → 3. Word のメモリが壊れる → 4. 攻撃者のプログラムが実行される1攻撃者が細工した RTF を用意する2利用者が Word で開くかメールで表示する3Word のメモリが壊れる4攻撃者のプログラムが実行される攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工した RTF を用意する → 2. 利用者が Word で開くかメールで表示する → 3. Word のメモリが壊れる → 4. 攻撃者のプログラムが実行される1攻撃者が細工した RTF を用意する2利用者が Word で開くかメールで表示する3Word のメモリが壊れる4攻撃者のプログラムが実行される

誰が影響を受ける

NVD の説明では、Microsoft Word 2003 SP3、2007 SP2 と SP3、2010 SP1、Word Viewer、Office Compatibility Pack SP2 と SP3、Office Web Apps 2010 SP1 が対象です。これらを使っている人や組織が影響を受けます。

何をすればいい

Microsoft のセキュリティ情報 MS12-079(2780642)の更新プログラムが適用されているか確認してください。更新するまでの回避策として、Microsoft はメールをテキスト形式で読むことと、ファイル ブロックの設定で、知らない、または信頼できない場所からの RTF ファイルを開かないようにすることを案内しています。知らない相手からのファイルは開かないでください。あわせて、公式の案内を確認してください。

やることチェックリスト

  • MS12-079 の更新プログラムを適用する
  • ファイル ブロックで不審な RTF を開かない
  • Outlook のメールをテキスト形式で読む

用語メモ

RTF 用語集で見る
文字の大きさや色などの書式を含められる、文書のファイル形式の一つです。
ファイル ブロック
Office で、指定した種類のファイルを開かない、または保護ビューで開くようにする設定です。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

Microsoft Word Remote Code Execution Vulnerability

概要

Microsoft Word allows attackers to execute remote code or cause a denial-of-service (DoS) via crafted RTF data.

推奨対応

Apply updates per vendor instructions.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る