• ひとことでWindows のフォント処理部品で、細工したフォントから乗っ取られる弱点です
  • 深刻度8.8 重要CVSS v3.1
  • まずやることMS15-078 の更新が当たっているか確認する

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2015-2426
製品Microsoft Windows
深刻度(CVSS)8.8 重要CVSS v3.1
NVD に登録された、他の機関(開発元など)による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
KEVへの追加日2022-03-28
米国政府機関の対応期限2022-04-18
ランサムウェアでの悪用不明(確認されていない)
弱点の種類(CWE)CWE-119(メモリバッファの範囲の制限の不備)

何が起きた

Windows で文字の形(フォント)を扱う部品 Adobe Type Manager Library(atmfd.dll)が、細工した OpenType フォントを正しく扱えない弱点が見つかりました。攻撃者が細工した文書を開かせたり、そのフォントを埋め込んだ Web ページを見させたりすると、任意の(攻撃者が好きに選んだ)命令を実行され、パソコンを乗っ取られるおそれがあります。離れた場所から、ログイン不要で狙えますが、利用者が文書やページを開く必要があります。この弱点は、実際に悪用されたことが確認されています。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工したフォント入りの文書を作る → 2. 文書やページを利用者に開かせる → 3. atmfd.dll がフォントを読み込み誤動作する → 4. 攻撃者の命令が実行される1攻撃者が細工したフォント入りの文書を作る2文書やページを利用者に開かせる3atmfd.dll がフォントを読み込み誤動作する4攻撃者の命令が実行される攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工したフォント入りの文書を作る → 2. 文書やページを利用者に開かせる → 3. atmfd.dll がフォントを読み込み誤動作する → 4. 攻撃者の命令が実行される1攻撃者が細工したフォント入りの文書を作る2文書やページを利用者に開かせる3atmfd.dll がフォントを読み込み誤動作する4攻撃者の命令が実行される攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工したフォント入りの文書を作る → 2. 文書やページを利用者に開かせる → 3. atmfd.dll がフォントを読み込み誤動作する → 4. 攻撃者の命令が実行される1攻撃者が細工したフォント入りの文書を作る2文書やページを利用者に開かせる3atmfd.dll がフォントを読み込み誤動作する4攻撃者の命令が実行される

誰が影響を受ける

Windows Vista SP2、Windows Server 2008 SP2 と R2 SP1、Windows 7 SP1、Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012 と R2、Windows RT と RT 8.1 を使っている人・組織です。Microsoft のセキュリティ情報 MS15-078 の更新を当てていないパソコンが対象です。Windows Vista と Windows 7 はすでにサポートが終わっており、Windows 8.1 も 2023年1月10日にサポートが終わっています。

何をすればいい

MS15-078(3079904)の更新が当たっているか確認してください。Windows 10 では 3074683 の更新が案内されています。すぐに更新できない場合、Microsoft は回避策として atmfd.dll の名前を変える方法や、Windows 8 以降で ATMFD を無効にする方法を案内しています。サポートが終わった Windows は使い続けず、サポートが続いている Windows に移ってください。公式の案内も確認してください。

やることチェックリスト

  • MS15-078 の更新が当たっているか確認する
  • 更新できないなら MS15-078 の回避策を使う
  • 知らない相手からの文書を開かないようにする

用語メモ

OpenType フォント
パソコンで文字を表示するために使われる、よく使われる文字の形のデータの形式です。
atmfd.dll
Windows で一部のフォントを扱うための部品のファイルです。
回避策 用語集で見る
弱点そのものは直さないものの、修正を当てるまで攻撃を防ぎやすくする設定の変更です。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

Microsoft Windows Adobe Type Manager Library Remote Code Execution Vulnerability

概要

A remote code execution vulnerability exists in Microsoft Windows when the Windows Adobe Type Manager Library improperly handles specially crafted OpenType fonts.

推奨対応

Apply updates per vendor instructions.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る