- ひとことでGoogle Chrome の V8 で、メモリーの範囲外を読み書きされる弱点です。
- 深刻度8.8 重要CVSS v3.1
- まずやることWindows と Mac の Chrome を 54.0.2840.87 以降にする
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2016-5198 |
|---|---|
| 製品 | Google Chromium V8 |
| 深刻度(CVSS) | 8.8 重要CVSS v3.1 NVD による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2022-06-08 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2022-06-22 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-125(範囲外の読み取り) CWE-787(範囲外への書き込み) |
何が起きた
Google Chrome の中で JavaScript を動かす部品 V8 で、処理を速くするための最適化の前提が誤っており、メモリーの決められた範囲の外を読み書きできてしまう弱点(範囲外アクセス)が見つかりました。細工された HTML ページを開くと、攻撃者がメモリーを好きに読み書きし、コードの実行につながるおそれがあります。ネットワーク経由で離れた場所からログイン不要で狙えますが、利用者がページを開く操作が必要です。この弱点は、実際の攻撃での悪用が確認されています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
Windows と Mac で 54.0.2840.87 より前、Linux で 54.0.2840.90 より前、Android で 54.0.2840.85 より前の Google Chrome を使っている人が対象です。CISA によると、Chromium を使う他のブラウザ(Microsoft Edge や Opera など)にも影響する可能性があります。
何をすればいい
Google Chrome を、Windows と Mac では 54.0.2840.87 以降、Linux では 54.0.2840.90 以降、Android では 54.0.2840.85 以降に更新されているか確認してください。Chromium を使う他のブラウザも、それぞれのメーカーの更新を当ててください。あわせて、メーカーの公式の案内を確認してください。
やることチェックリスト
- Windows と Mac の Chrome を 54.0.2840.87 以降にする
- Linux の Chrome を 54.0.2840.90 以降に更新する
- Android の Chrome を 54.0.2840.85 以降に更新する
用語メモ
- V8 用語集で見る
- Google Chrome などで JavaScript を動かすための部品です。
- 範囲外アクセス
- プログラムが、使ってよいと決められたメモリーの外側を読んだり書いたりしてしまう不具合です。
- 最適化
- プログラムを速く動かすために、処理のやり方を自動で工夫する仕組みです。
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Google Chromium V8 Out-of-Bounds Memory Vulnerability
概要
Google Chromium V8 Engine contains an out-of-bounds memory access vulnerability that allows a remote attacker to perform read/write operations, leading to code execution, via a crafted HTML page. This vulnerability could affect multiple web browsers that utilize Chromium, including, but not limited to, Google Chrome, Microsoft Edge, and Opera.
推奨対応
Apply updates per vendor instructions.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る