- ひとことでLinux カーネルで、一般利用者が管理者の権限を奪える弱点です。
- 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
- まずやることLinux カーネルを 5.1.17 以降に更新する
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2019-13272 |
|---|---|
| 製品 | Linux Kernel |
| 深刻度(CVSS) | 7.8 重要CVSS v3.1 NVD による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2021-12-10 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2022-06-10 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-269(権限管理の不備) |
何が起きた
Linux カーネルの ptrace という仕組みで、プロセスの権限の記録の扱いに誤りがあり、一般の利用者が root(最高の管理者)の権限を手に入れられる弱点が見つかりました。CISA によると、実際に悪用が確認されています。NVD の評価では、攻撃者は対象の機器にログインできる一般利用者程度の権限を持っている必要があります。NVD の説明では、Polkit の pkexec という補助プログラムを通じて悪用できる例が挙げられています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
NVD の説明によると、5.1.17 より前の Linux カーネルを使っているコンピューターが影響を受けます。サーバーだけでなく、Linux を使う多くの機器が対象になりえます。
何をすればいい
Linux カーネルが 5.1.17 以降、または修正を取り込んだ版に更新されているか確認してください。使っている Linux の配布元(ディストリビューション)の公式の案内を確認し、カーネルの更新を当ててください。NVD の説明には、環境によっては SELinux の deny_ptrace が回避策になる可能性があると書かれています。
やることチェックリスト
- Linux カーネルを 5.1.17 以降に更新する
- 配布元が出したカーネルの更新を当てる
- 必要に応じて SELinux の deny_ptrace を検討する
用語メモ
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Linux Kernel Improper Privilege Management Vulnerability
概要
Kernel/ptrace.c in Linux kernel mishandles contains an improper privilege management vulnerability that allows local users to obtain root access.
推奨対応
Apply updates per vendor instructions.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る