- ひとことでAndroid のカーネルの Binder に、解放済みのメモリを使ってしまう弱点
- 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
- まずやること端末のセキュリティパッチレベルを確かめる
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2019-2215 |
|---|---|
| 製品 | Android Android Kernel |
| 深刻度(CVSS) | 7.8 重要CVSS v3.1 NVD による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2021-11-03 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2022-05-03 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-416(解放済みメモリの使用) |
何が起きた
Android Kernel の binder.c(アプリどうしのやりとりを仲立ちする Binder という仕組み)に、使い終わって解放したメモリをもう一度使ってしまう弱点(解放後の使用)が見つかり、実際に悪用が確認されています。悪用されると、アプリの権限から Linux カーネル(OS の中心部分)の権限へと、権限を引き上げられるおそれがあります(権限昇格)。NVD の評価では、攻撃者は対象の端末の上で一般利用者程度の権限があれば、利用者の操作なしに悪用でき、NVD の説明によると、悪意のあるアプリのインストールか、ネットワークにつながるアプリの別の弱点が必要です。CISA によると、この弱点は CVE-2020-0041 と CVE-2020-0069 と組み合わせた攻撃(AbstractEmu と呼ばれるもの)で使われたことが確認されています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
Android 端末を使っている人が対象です。Google の Android セキュリティ情報(2019年10月版)では、カーネルの Binder の問題として載っています。セキュリティパッチレベルが 2019-10-06 より古い端末は、この問題が修正されていません。具体的な機種は、Google のセキュリティ情報には書かれていません。
何をすればいい
Google によると、セキュリティパッチレベル 2019-10-06 以降でこの問題が修正されています。端末の設定画面でセキュリティパッチレベルを確かめ、それより古い場合は、システムの更新を適用してください。悪用には悪意のあるアプリのインストールなどが必要なため、出どころの分からないアプリを入れないことも大切です。あわせて Google や端末メーカーの公式の案内を確認してください。
やることチェックリスト
- 端末のセキュリティパッチレベルを確かめる
- パッチレベル 2019-10-06 以降に更新する
- 出どころの分からないアプリを入れないようにする
用語メモ
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
- 公式の対策の出典(source.android.com)
- 公式の対策の出典(cveawg.mitre.org)
- 公式の対策の出典(services.nvd.nist.gov)
- NVD(米国の脆弱性データベース)
- CISA KEV カタログ
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Android Kernel Use-After-Free Vulnerability
概要
Android Kernel contains a use-after-free vulnerability in binder.c that allows for privilege escalation from an application to the Linux Kernel. This vulnerability was observed chained with CVE-2020-0041 and CVE-2020-0069 under exploit chain "AbstractEmu."
推奨対応
Apply updates per vendor instructions.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る