- ひとことでGoogle Chrome の音声処理で、メモリを壊されるおそれがある弱点です。
- 深刻度8.8 重要CVSS v3.1
- まずやることGoogle Chrome を 89.0.4389.72 以降に更新する
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2021-21166 |
|---|---|
| 製品 | Google Chromium |
| 深刻度(CVSS) | 8.8 重要CVSS v3.1 NVD による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2021-11-03 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2021-11-17 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-122(ヒープ領域のバッファオーバーフロー) CWE-362(競合状態(レースコンディション)) |
何が起きた
Google Chrome の音声(audio)を扱う部分に、メモリの中身を壊されるおそれがある弱点が見つかりました。NVD の説明では、複数の処理が同時に同じデータを扱うことで起きる問題(データ競合)とされ、Google の発表では、データを使う期間の管理の問題(Object lifecycle issue)とされています。攻撃者はネットワーク経由でログインなしに、細工した HTML ページを使って悪用できますが、利用者がそのページを開く必要があります。Google は攻撃コードが実際に出回っているという報告を把握しているとしており、CISA も実際の悪用を確認しています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
89.0.4389.72 より前の Google Chrome を使っている人や組織が対象です。CISA によると、Microsoft Edge や Opera など Chromium を使う他のブラウザにも影響する可能性があります。
何をすればいい
Google Chrome が 89.0.4389.72 以降に更新されているか確認してください。Microsoft Edge や Opera など Chromium を使う他のブラウザも、それぞれのメーカーの案内に従って更新してください。あわせて Google の公式の案内(Chrome Releases)を確認してください。
やることチェックリスト
- Google Chrome を 89.0.4389.72 以降に更新する
- Edge や Opera もメーカーの案内に従って更新する
- Chrome の版が 89.0.4389.72 以上になったか確かめる
用語メモ
- データ競合
- 複数の処理が同時に同じデータを読み書きし、順番しだいで結果がおかしくなる不具合です。
- Chromium 用語集で見る
- Google が中心となって開発しているオープンソースのブラウザの土台で、Chrome や Microsoft Edge などがこれを元に作られています。
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Google Chromium Race Condition Vulnerability
概要
Google Chromium contains a race condition vulnerability that allows a remote attacker to potentially exploit heap corruption via a crafted HTML page. This vulnerability could affect multiple web browsers that utilize Chromium, including, but not limited to, Google Chrome, Microsoft Edge, and Opera.
推奨対応
Apply updates per vendor instructions.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る