- ひとことでLinux カーネルの通信制御のしくみで、メモリを壊され権限を奪われる弱点です。
- 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
- まずやること使っているカーネルのバージョンを確認する
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2021-22555 |
|---|---|
| 製品 | Linux Kernel |
| 深刻度(CVSS) | 7.8 重要CVSS v3.1 NVD による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2025-10-06 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2025-10-27 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-787(範囲外への書き込み) |
何が起きた
Linux カーネルの netfilter(通信を振り分けたり制限したりするしくみ)の net/netfilter/x_tables.c に、ヒープ領域の範囲外にデータを書き込んでしまう弱点が見つかりました。ユーザー名前空間を通じて悪用すると、より強い権限を得たり、メモリを壊してサービスを止めたりできる可能性があります。NVD の評価では、一般利用者程度の権限を持つ攻撃者が、対象のコンピューター上で悪用できます。実際の悪用も確認されています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
v2.6.19-rc1 以降の Linux カーネルを使っているコンピューターが対象です。NVD では、NetApp の一部の機器(H410C など)も対象に挙げられています。
何をすればいい
使っているシステムのメーカーや配布元の公式の案内を確認し、カーネルを修正版に更新してください。NVD の情報では、修正版は 4.4.267、4.9.267、4.14.231、4.19.188、5.4.113、5.10.31、5.12 です。ただし、Ubuntu などの配布元のカーネルは修正を独自に取り込むため、番号が違っても修正済みのことがあります(たとえば Ubuntu 20.04 LTS は 5.4.0-74.83 で修正)。配布元のカーネルを使っている場合は、配布元が出した更新を適用してください。
やることチェックリスト
- 使っているカーネルのバージョンを確認する
- 配布元が出したカーネルの更新を適用する
- 公式カーネルは系列ごとの修正版以降にする
用語メモ
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
- メーカー等の情報(github.com)
- メーカー等の情報(security.netapp.com)
- メーカー等の情報(git.kernel.org)
- メーカー等の情報(git.kernel.org)
- 公式の対策の出典(cveawg.mitre.org)
- 公式の対策の出典(services.nvd.nist.gov)
- 公式の対策の出典(ubuntu.com)
- 公式の対策の出典(github.com)
- NVD(米国の脆弱性データベース)
- CISA KEV カタログ
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Linux Kernel Heap Out-of-Bounds Write Vulnerability
概要
Linux Kernel contains a heap out-of-bounds write vulnerability that could allow an attacker to gain privileges or cause a DoS (via heap memory corruption) through user name space.
推奨対応
Apply mitigations per vendor instructions, follow applicable BOD 22-01 guidance for cloud services, or discontinue use of the product if mitigations are unavailable.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る