- ひとことでUbuntu の Linux カーネルで、一般の利用者が管理者の権限を得られる弱点です。
- 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
- まずやることUbuntu のカーネルを修正版に更新する
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2021-3493 |
|---|---|
| 製品 | Linux Kernel |
| 深刻度(CVSS) | 7.8 重要CVSS v3.1 NVD による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2022-10-20 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2022-11-10 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-862(認可の欠如) |
何が起きた
Linux カーネルの overlayfs というしくみで、ファイルに付ける特別な権限(ファイルケーパビリティ)の設定を、ユーザー名前空間との関係で正しく確かめていないという弱点が見つかりました。権限のない利用者でもユーザー名前空間を作れることと、Ubuntu のカーネルに入っている「権限のない利用者でも overlayfs を使える」ようにする変更が組み合わさって、攻撃者が権限を上げられる可能性があります。対象の機器上(ローカル)から、一般利用者程度の権限で悪用できます。CISA の KEV に掲載され、実際の悪用が確認されています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
主に Ubuntu の Linux カーネルを使っている人・組織が対象です。CVE の記録によると、5.8 カーネルは 5.8.0-50.56 より前、5.4 カーネルは 5.4.0-72.80 より前、4.15 カーネルは 4.15.0-142.146 より前、4.4 カーネルは 4.4.0-209.241 より前が影響を受けます。Ubuntu のセキュリティ通知 USN-4917-1 は、Ubuntu 20.10、20.04 LTS、18.04 LTS 向けの修正です。
何をすればいい
Ubuntu の通常のシステム更新で、カーネルを修正版(例: 5.4 カーネルなら 5.4.0-72.80 以降)に更新されているか確認してください。Ubuntu によると、更新したあとはコンピューターの再起動が必要です。また、カーネルの版番号が変わるため、自分で入れた外部のカーネルモジュールは作り直して入れ直す必要があります。あわせて Ubuntu の公式の案内(USN-4917-1)を確認してください。
やることチェックリスト
- Ubuntu のカーネルを修正版に更新する
- 更新後にコンピューターを再起動する
- 外部のカーネルモジュールを作り直して入れる
用語メモ
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
- メーカー等の情報(git.kernel.org)
- 公式の対策の出典(ubuntu.com)
- 公式の対策の出典(cveawg.mitre.org)
- NVD(米国の脆弱性データベース)
- CISA KEV カタログ
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Linux Kernel Privilege Escalation Vulnerability
概要
The overlayfs stacking file system in Linux kernel does not properly validate the application of file capabilities against user namespaces, which could lead to privilege escalation.
推奨対応
Apply updates per vendor instructions.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る