- ひとことでLinux の polkit で、一般の利用者が管理者の権限を得られる弱点です。
- 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
- まずやることpolkit を配布元の修正済みパッケージに更新する
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2021-3560 |
|---|---|
| 製品 | Red Hat Polkit |
| 深刻度(CVSS) | 7.8 重要CVSS v3.1 NVD による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2023-05-12 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2023-06-02 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-863(誤った認可) |
何が起きた
Linux で権限の確認を受け持つ polkit に、D-Bus(プログラムどうしが連絡し合う仕組み)からの要求の確認をすり抜けられる弱点が見つかりました。悪用されると、要求した人の権限が root(最高権限)に上がり、たとえば新しい管理者のアカウントを作られるおそれがあります。実際の悪用も確認されています。攻撃は対象の機器の上で行われ、一般利用者程度の権限が必要です。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
polkit を使っている Linux の機器(Red Hat Enterprise Linux など)が対象です。CVE の記録では影響を受ける版として polkit 0.119 が書かれている一方、Red Hat の不具合管理ページでは修正された版を polkit 0.119 としていて、説明が食い違っています。影響を受ける版と修正版は、お使いの Linux の配布元ごとに異なります。
何をすればいい
polkit を、お使いの Linux の配布元が出した修正済みのパッケージに更新してください。Red Hat では RHSA-2021:2522 と RHSA-2021:2555 の修正が出ています。Red Hat は、実用的な回避策は見つからなかったので、できるだけ早く更新するよう求めています。あわせて Red Hat などの配布元の公式の案内を確認してください。
やることチェックリスト
- polkit を配布元の修正済みパッケージに更新する
- Red Hat の修正(RHSA-2021:2522)を当てる
- polkit の版を配布元の修正版と見比べる
用語メモ
- polkit
- Linux で、一般の利用者がどの操作をしてよいかを判断して許可する仕組みです。
- D-Bus
- Linux の中で、プログラムどうしがメッセージをやり取りするための仕組みです。
- root 用語集で見る
- Linux で何でもできる、いちばん強い管理者の権限です。
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
- 公式の対策の出典(cveawg.mitre.org)
- 公式の対策の出典(bugzilla.redhat.com)
- 公式の対策の出典(access.redhat.com)
- NVD(米国の脆弱性データベース)
- CISA KEV カタログ
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Red Hat Polkit Incorrect Authorization Vulnerability
概要
Red Hat Polkit contains an incorrect authorization vulnerability through the bypassing of credential checks for D-Bus requests, allowing for privilege escalation.
推奨対応
Apply updates per vendor instructions.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る