- ひとことでLinux Kernel の音声の仕組みで、管理者の権限を奪われる弱点です。
- 深刻度7.0 重要CVSS v3.1
- まずやること修正のコミットを含むカーネルに更新する
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2023-0266 |
|---|---|
| 製品 | Linux Kernel |
| 深刻度(CVSS) | 7.0 重要CVSS v3.1 NVD による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2023-03-30 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2023-04-20 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-416(解放済みメモリの使用) |
何が起きた
Linux Kernel の音声を扱う部分(ALSA PCM)で、必要なロック(同時に使われないようにする仕組み)が足りず、解放済みのメモリーを使ってしまう(use-after-free)弱点が見つかりました。悪用されると、一般の利用者からカーネルの最も強い権限(ring0)を奪われるおそれがあります。対象の機器に一般利用者程度の権限を持つ攻撃者が、その機器の上で悪用できます。CISA の一覧に載っており、実際の悪用が確認されています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
Linux Kernel を使ったコンピューターや機器を使っている人や組織が対象です。CVE の記録では、Linux Kernel 4.14 以降で、修正のコミット 56b88b50565cd8b946a2d00b0c83927b7ebb055e より前のものが影響を受けるとされています。
何をすればいい
NVD の説明では、コミット 56b88b50565cd8b946a2d00b0c83927b7ebb055e より後のものに更新するよう勧めています。お使いの Linux のディストリビューションが配る、この修正を含むカーネルの更新を適用してください。詳しくは、Linux Kernel やディストリビューションの公式の案内を確認してください。
やることチェックリスト
- 修正のコミットを含むカーネルに更新する
- ディストリビューションのカーネル更新を適用する
- 使っているカーネルの版番号を確かめる
用語メモ
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
- メーカー等の情報(git.kernel.org)
- 公式の対策の出典(cveawg.mitre.org)
- 公式の対策の出典(github.com)
- NVD(米国の脆弱性データベース)
- CISA KEV カタログ
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Linux Kernel Use-After-Free Vulnerability
概要
Linux kernel contains a use-after-free vulnerability that allows for privilege escalation to gain ring0 access from the system user.
推奨対応
Apply updates per vendor instructions.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る