- ひとことでLinux カーネルの通信制御の部分で、一般利用者が管理者の権限を得られるおそれがある弱点です。
- 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
- まずやること使っている Linux カーネルのバージョンを調べる
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2024-1086 |
|---|---|
| 製品 | Linux Kernel |
| 深刻度(CVSS) | 7.8 重要CVSS v3.1 NVD による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2024-05-30 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2024-06-20 |
| ランサムウェアでの悪用 | 悪用が確認されている |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-416(解放済みメモリの使用) |
何が起きた
Linux カーネル(Linux の中心となる部分)の netfilter の nf_tables という、通信をふるい分ける機能に、使い終わったメモリをもう一度使ってしまう弱点が見つかりました。これを悪用すると、ふつうの利用者が管理者の権限を手に入れる(権限昇格)ことができます。攻撃には、その機器の上で一般利用者程度の権限を持っていることが必要です。この弱点は実際の攻撃で悪用されており、ランサムウェアの攻撃にも使われたことが確認されています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
Linux を使っているサーバーやパソコン、機器が対象です。CVE の記録では、カーネルの 3.15 から 6.8 より前までが影響を受けるとされています。NVD のデータでは、5.15.149、6.1.76、6.6.15、6.7.3 より前の各系列が影響を受けると整理されています。
何をすればいい
カーネルを、修正を含むバージョンに更新してください。NVD のデータでは、各系列で 5.15.149、6.1.76、6.6.15、6.7.3 以降が修正版にあたり、kernel.org の各版の変更履歴にも修正が入っていることを確かめられます。CVE の記録では、コミット f342de4e2f33e0e39165d8639387aa6c19dff660 より後のものへ更新するよう勧めています。あわせて、メーカーの公式の案内を確認してください。
やることチェックリスト
- 使っている Linux カーネルのバージョンを調べる
- 6.1.76 など各系列の修正版以降に更新する
- 修正のコミットを含むカーネルか確認する
用語メモ
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
- メーカー等の情報(git.kernel.org)
- 公式の対策の出典(cveawg.mitre.org)
- 公式の対策の出典(services.nvd.nist.gov)
- 公式の対策の出典(cdn.kernel.org)
- 公式の対策の出典(cdn.kernel.org)
- 公式の対策の出典(cdn.kernel.org)
- 公式の対策の出典(cdn.kernel.org)
- NVD(米国の脆弱性データベース)
- CISA KEV カタログ
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Linux Kernel Use-After-Free Vulnerability
概要
Linux kernel contains a use-after-free vulnerability in the netfilter: nf_tables component that allows an attacker to achieve local privilege escalation.
推奨対応
Apply mitigations per vendor instructions or discontinue use of the product if mitigations are unavailable.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る