• ひとことでVMware vCenter Server で、細工した通信によって root の権限を奪われる弱点です。
  • 深刻度9.8 緊急CVSS v3.1
  • まずやることvCenter Server 8.0 を 8.0 U3d か 8.0 U2e に更新する

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2024-38813
製品VMware vCenter Server
深刻度(CVSS)9.8 緊急CVSS v3.1
NVD による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
KEVへの追加日2024-11-20
米国政府機関の対応期限2024-12-11
ランサムウェアでの悪用不明(確認されていない)
弱点の種類(CWE)CWE-250(必要以上の権限での実行)
CWE-273

何が起きた

VMware vCenter Server に、権限を正しく手放さないことによる弱点が見つかりました。細工したネットワークの通信(パケット)を送られると、攻撃者が root(いちばん強い管理者の権限)を得るおそれがあります。NVD の評価では、ログイン不要の攻撃者がネットワーク経由で離れた場所から悪用できます。CISA の KEV に載っており、VMware by Broadcom も実際の悪用を確認しています。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が vCenter Server に通信できる場所にいる → 2. 細工したパケットを vCenter Server に送る → 3. 権限の扱いの誤りを突かれる → 4. 攻撃者が root の権限を得る1攻撃者が vCenter Server に通信できる場所にいる2細工したパケットを vCenter Server に送る3権限の扱いの誤りを突かれる4攻撃者が root の権限を得る攻撃の流れ: 1. 攻撃者が vCenter Server に通信できる場所にいる → 2. 細工したパケットを vCenter Server に送る → 3. 権限の扱いの誤りを突かれる → 4. 攻撃者が root の権限を得る1攻撃者が vCenter Server に通信できる場所にいる2細工したパケットを vCenter Server に送る3権限の扱いの誤りを突かれる4攻撃者が root の権限を得る攻撃の流れ: 1. 攻撃者が vCenter Server に通信できる場所にいる → 2. 細工したパケットを vCenter Server に送る → 3. 権限の扱いの誤りを突かれる → 4. 攻撃者が root の権限を得る1攻撃者が vCenter Server に通信できる場所にいる2細工したパケットを vCenter Server に送る3権限の扱いの誤りを突かれる4攻撃者が root の権限を得る

誰が影響を受ける

VMware vCenter Server 8.0 と 7.0、そして vCenter Server を含む VMware Cloud Foundation 5.x と 4.x を使っている組織が対象です。CVE の記録では 8.0 U3b より前と 7.0 U3s より前が影響を受けるとされています。ただし Broadcom の勧告の表では、修正版として 8.0 U3d、8.0 U2e、7.0 U3t が示されています。

何をすればいい

Broadcom の勧告(VMSA-2024-0019)の表にある修正版に更新してください。vCenter Server 8.0 は 8.0 U3d または 8.0 U2e、7.0 は 7.0 U3t です。VMware Cloud Foundation は、KB88287 の手順で非同期パッチ(Async patch)を当てます。勧告では、この弱点を避ける回避策は無いとされているため、更新が必要です。最新の公式の案内も確認してください。

やることチェックリスト

  • vCenter Server 8.0 を 8.0 U3d か 8.0 U2e に更新する
  • vCenter Server 7.0 を 7.0 U3t に更新する
  • Cloud Foundation は KB88287 の手順でパッチを当てる

用語メモ

root 用語集で見る
Linux などのシステムで、何でもできるいちばん強い管理者の権限のことです。
パケット 用語集で見る
ネットワークでデータを送るときの、小分けにした一つひとつのかたまりのことです。
KEV 用語集で見る
米国の CISA がまとめている、実際に悪用が確認された脆弱性の一覧です。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

VMware vCenter Server Privilege Escalation Vulnerability

概要

VMware vCenter contains an improper check for dropped privileges vulnerability. This vulnerability could allow an attacker with network access to the vCenter Server to escalate privileges to root by sending a specially crafted packet.

推奨対応

Apply mitigations per vendor instructions or discontinue use of the product if mitigations are unavailable.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る