- ひとことでLinuxカーネルの暗号処理の部分に、権限を不正に高められるおそれがある弱点です。
- 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
- まずやることディストリビューションのカーネル更新を適用する
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2026-31431 |
|---|---|
| 製品 | Linux Kernel |
| 深刻度(CVSS) | 7.8 重要CVSS v3.1 NVD に登録された、他の機関(開発元など)による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2026-05-01 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2026-05-15 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-669(領域の間のリソースの受け渡しの誤り) |
何が起きた
Linux カーネルの暗号処理の部分(algif_aead という、プログラムからカーネルの暗号機能を使うための仕組み)に、データの扱い方の誤りが見つかりました。CISA は、この弱点が権限昇格につながる可能性があるとしています。NVD に登録された他の機関の評価では、対象の機器上で、一般利用者程度の権限を持つ攻撃者が悪用できるとされています。実際に悪用されたことが確認され、CISA の KEV に載っています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
Linux を使うサーバーやパソコン、機器などが対象です。Linux の CVE の記録では、4.14 から影響があり、修正は 5.10.254、5.15.204、6.1.170、6.6.137、6.12.85、6.18.22、6.19.12 の各系列と 7.0 に入っています。実際に使っているカーネルが影響を受けるかどうかは、各ディストリビューションの情報で確かめる必要があります。
何をすればいい
使っている Linux ディストリビューションのカーネル更新を確認し、修正済みのカーネルに更新して再起動してください。カーネルを自分で管理している場合は、使っている系列で 5.10.254、5.15.204、6.1.170、6.6.137、6.12.85、6.18.22、6.19.12 以降、または 7.0 以降になっているか確認してください。あわせて、ディストリビューションやメーカーの公式の案内を確認してください。
やることチェックリスト
- ディストリビューションのカーネル更新を適用する
- 更新後にサーバーや機器を再起動する
- 使っているカーネルの版を修正版と比較する
用語メモ
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
- メーカー等の情報(git.kernel.org)
- メーカー等の情報(xint.io)
- メーカー等の情報(lore.kernel.org)
- 公式の対策の出典(cveawg.mitre.org)
- NVD(米国の脆弱性データベース)
- CISA KEV カタログ
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Linux Kernel Incorrect Resource Transfer Between Spheres Vulnerability
概要
Linux Kernel contains an incorrect resource transfer between spheres vulnerability that could allow for privilege escalation.
推奨対応
"Apply mitigations per vendor instructions, follow applicable BOD 22-01 guidance for cloud services, or discontinue use of the product if mitigations are unavailable.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る