- ひとことでLinux のカーネルで、ファイルの中身を一時的に置いた場所を書き換えられてしまう弱点です。
- 深刻度7.8 重要CVSS v3.1
- まずやること使っている Linux のカーネルの版を確かめる
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2026-46300 |
|---|---|
| 製品 | Linux Kernel |
| 深刻度(CVSS) | 7.8 重要CVSS v3.1 NVD による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| KEVへの追加日 | 2026-10-28 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2026-10-31 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-456 |
何が起きた
Linux のカーネル(OS の中心部分)のネットワークの処理に、ある変数を正しく設定しない弱点が見つかり、アメリカの CISA が実際に悪用されていることを確認しています。受け取ったデータをまとめる処理の途中で、「ほかと共有しているデータ」という印が失われます。その結果、IPsec の ESP(通信を暗号化するしくみ)の受信の処理が、ページキャッシュ(ファイルの中身を一時的に置いておくメモリ)の上で、そのまま暗号を解いて書き換えてしまうことがあります。NVD の評価では、悪用には機器にログインできる、ふつうの権限の利用者であることが必要です。CISA によると、この弱点は CVE-2026-109618 と CVE-2026-109619 と組み合わせて、PHP の Web シェル(外から命令を送り込むための不正なプログラム)を仕込み、root(管理者)の権限で命令を実行するのに使えるとされています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
Linux のカーネルを使っている機器が対象です。Linux のカーネルの公式の記録によると、影響を受けるのは 3.9 以降のカーネルで、修正は 5.10.257、5.15.208、6.1.174、6.6.141、6.12.91、6.18.33、7.0.10 と、7.1 に入っています。Linux は多くのサーバーや機器に組み込まれているため、使っている配布元(ディストリビューション)や製品のメーカーの案内で、影響があるかを確かめる必要があります。
何をすればいい
使っている Linux のカーネルの版を確かめ、修正の入った版(5.10.257、5.15.208、6.1.174、6.6.141、6.12.91、6.18.33、7.0.10、7.1 以降など)に更新されているか確認してください。配布元(ディストリビューション)のカーネルを使っている場合は、配布元の公式の案内に従って更新してください。CISA は、メーカーの案内に従って対策することに加えて、CISA の指示(BOD 26-04)にある「Forensics Triage Requirements」(侵入の跡を確かめるための要件)に沿うことを求めており、この弱点はその対象とされています。
やることチェックリスト
- 使っている Linux のカーネルの版を確かめる
- 修正の入った版以降になっているか確かめる
- 配布元の案内に従ってカーネルを更新する
用語メモ
- カーネル 用語集で見る
- OS の中心となる部分です。メモリや機器、ネットワークなどを管理し、ほかのプログラムが動くための土台になります。
- ページキャッシュ
- ファイルを速く読み書きするために、ファイルの中身を一時的にメモリに置いておくしくみです。ここが書き換えられると、ファイルを開いたプログラムは書き換えられた中身を使ってしまいます。
- Web シェル
- Web サーバーに仕込まれる不正なプログラムです。攻撃者は、これを通して外からサーバーに命令を送り込めるようになります。
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
- メーカー等の情報(git.kernel.org)
- メーカー等の情報(git.kernel.org)
- メーカー等の情報(git.kernel.org)
- メーカー等の情報(git.kernel.org)
- メーカー等の情報(git.kernel.org)
- メーカー等の情報(git.kernel.org)
- メーカー等の情報(git.kernel.org)
- 公式の対策の出典(cveawg.mitre.org)
- 公式の対策の出典(git.kernel.org)
- NVD(米国の脆弱性データベース)
- CISA KEV カタログ
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Linux Kernel Missing Initialization of a Variable Vulnerability
概要
Linux Kernel contains a missing initialization of a variable vulnerability that could allow for unintended modification of page-cache-backed data via failure to preserve the shared-fragment marker during socket buffer coalescing, causing ESP input processing to decrypt shared fragments in place. This vulnerability can be chained with CVE-2026-109618 and CVE-2026-109619 to implant PHP webshells and run commands as root.
推奨対応
Apply mitigations in accordance with vendor instructions, ensuring compliance with CISA’s BOD 26-04 Prioritizing Security Updates Based on Risk (see URL in Notes) guidance and CISA’s “Forensics Triage Requirements” (see URL in Notes). Follow applicable BOD 26-04 guidance for cloud services or discontinue use of the product if mitigations are unavailable. Stakeholders are responsible for evaluating each asset's internet exposure and ensuring adherence to BOD 26-04 patching guidelines.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る