- ひとことでCisco のファイアウォールの VPN で、機器を再起動させられてしまう弱点です。
- 深刻度8.6 重要CVSS v3.1
- まずやることASA・FTD の版と二次認証の設定を確かめる
基本情報(データから表示)
| CVE番号 | CVE-2026-76418 |
|---|---|
| 製品 | Cisco Secure Firewall ASA Software and Cisco Secure FTD Software |
| 深刻度(CVSS) | 8.6 重要CVSS v3.1 NVD に登録された、他の機関(開発元など)による評価 詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:N/I:N/A:H |
| KEVへの追加日 | 2026-10-29 |
| 米国政府機関の対応期限 | 2026-11-01 |
| ランサムウェアでの悪用 | 不明(確認されていない) |
| 弱点の種類(CWE) | CWE-690 |
何が起きた
Cisco のファイアウォール用のソフトウェア ASA と FTD の、リモートアクセス VPN(外から社内のネットワークにつなぐしくみ)の SSL VPN のサービスに、処理の結果を確かめないことで空のポインタを参照してしまう弱点が見つかり、実際に悪用されています。Cisco によると、ログインしていない攻撃者が、ネットワーク経由で、VPN につなぐときに細工した要求を送ると、機器が突然再起動し、サービス妨害(機器が使えなくなる状態)が起きるおそれがあります。原因は、トンネルグループ(VPN の接続の設定)で二次認証(2つ目の認証)を設定しているときの処理の誤りです。Cisco は 2026年10月に、この弱点が実際に悪用されていることを把握したとしています。
攻撃の流れ
データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。
誰が影響を受ける
Cisco Secure Firewall ASA Software か Cisco Secure FTD Software の、影響を受ける版を使っている組織が対象です。Cisco によると、SSL のリモートアクセス VPN のログインの窓口に届く状態で、トンネルグループに二次認証を設定している場合に影響を受けます。VPN へのログインに成功していなくても、問題の処理に届いてしまいます。
何をすればいい
Cisco のセキュリティ情報(cisco-sa-asaftd-tunnel-dos-s6mgkb75)の公式の案内を確認し、修正版に更新してください。最初の修正版は、ASA では 9.16.4.104、9.18.4.96、9.20.4.50、9.22.3.200、9.23.1.48、9.24 は 9.24.1.27 または 9.24.10.1、FTD では 7.0.11、7.2.13、7.4.9、7.6.7、7.7.14、10.0.3、10.1.1 です。Cisco は回避策はないとしていますが、すぐに更新できない場合の緩和策を案内しています。既定のトンネルグループ(DefaultWEBVPNGroup)が二次認証を使っていない場合は、トンネルグループのリストを無効にします(利用者は接続先の設定を一覧から選べなくなります)。DefaultWEBVPNGroup が二次認証を使っている場合は、その二次認証を外します(リモートアクセス VPN の安全性が下がります)。Cisco は、緩和策は自分の環境への影響を確かめてから使うよう求め、修正版への更新を強く勧めています。
やることチェックリスト
- ASA・FTD の版と二次認証の設定を確かめる
- Cisco の勧告の修正版に更新する
- すぐ更新できなければ Cisco の緩和策を検討する
用語メモ
- リモートアクセス VPN
- 社外にいる人が、インターネットを通して安全に社内のネットワークにつなぐためのしくみです。
- 二次認証
- 1つ目のログインに加えて、別の方法でもう一度本人かどうかを確かめることです。
- サービス妨害 用語集で見る
- ソフトウェアや機器を止めたり、動きを重くしたりして、使えなくすることです。
次に読む
公式情報と元データ
公式情報
元データ(英語・CISA KEV より)を開く
Cisco Secure Firewall ASA Software and Cisco Secure FTD Software Unchecked Return Value to NULL Pointer Dereference Vulnerability
概要
Cisco Secure Firewall ASA Software and Cisco Secure FTD Software contains an unchecked return value to NULL pointer dereference vulnerability that could allow an unauthenticated, remote attacker to cause the device to reload unexpectedly, resulting in a denial of service (DoS) condition.
推奨対応
Apply mitigations in accordance with vendor instructions, ensuring compliance with CISA’s BOD 26-04 Prioritizing Security Updates Based on Risk (see URL in Notes) guidance and CISA’s “Forensics Triage Requirements” (see URL in Notes). Follow applicable BOD 26-04 guidance for cloud services or discontinue use of the product if mitigations are unavailable. Stakeholders are responsible for evaluating each asset's internet exposure and ensuring adherence to BOD 26-04 patching guidelines.
この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る