• ひとことでOutlook で、細工したリンクにより保護ビューをすり抜けられる弱点です。
  • 深刻度9.8 緊急CVSS v3.1
  • まずやることOffice を最新の版に更新する

何をすればいいかを詳しく読む

基本情報(データから表示)

CVE番号CVE-2024-21413
製品Microsoft Office Outlook
深刻度(CVSS)9.8 緊急CVSS v3.1
NVD に登録された、他の機関(開発元など)による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
KEVへの追加日2025-02-06
米国政府機関の対応期限2025-02-27
ランサムウェアでの悪用不明(確認されていない)
弱点の種類(CWE)CWE-20(入力の確認の不備)

何が起きた

Microsoft Outlook に、受け取った内容の確認が不十分な弱点が見つかりました。細工したリンクによって Office の保護ビュー(安全のため読み取り専用で開く仕組み)をすり抜け、ファイルが編集できる状態で開かれてしまいます。Microsoft によると、その結果 NTLM の認証情報が漏れたり、遠隔からプログラムを実行されたりするおそれがあり、プレビューウィンドウも攻撃の入り口になります。攻撃はネットワーク経由で、ログインや利用者の操作なしに行えるとされています。Microsoft の公開当時は悪用は確認されていないとされていましたが、その後 CISA が実際の悪用を確認しています。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工したリンク入りのメールを送る → 2. プレビューウィンドウなどでメールが表示される → 3. 保護ビューがすり抜けられる → 4. 認証情報の漏えいやプログラムの実行が起きる1攻撃者が細工したリンク入りのメールを送る2プレビューウィンドウなどでメールが表示される3保護ビューがすり抜けられる4認証情報の漏えいやプログラムの実行が起きる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工したリンク入りのメールを送る → 2. プレビューウィンドウなどでメールが表示される → 3. 保護ビューがすり抜けられる → 4. 認証情報の漏えいやプログラムの実行が起きる1攻撃者が細工したリンク入りのメールを送る2プレビューウィンドウなどでメールが表示される3保護ビューがすり抜けられる4認証情報の漏えいやプログラムの実行が起きる攻撃の流れ: 1. 攻撃者が細工したリンク入りのメールを送る → 2. プレビューウィンドウなどでメールが表示される → 3. 保護ビューがすり抜けられる → 4. 認証情報の漏えいやプログラムの実行が起きる1攻撃者が細工したリンク入りのメールを送る2プレビューウィンドウなどでメールが表示される3保護ビューがすり抜けられる4認証情報の漏えいやプログラムの実行が起きる

誰が影響を受ける

Microsoft 365 Apps for Enterprise、Microsoft Office 2016、Microsoft Office 2019、Microsoft Office LTSC 2021 の Outlook を使っている人や組織が対象です。Office 2016 では、ビルド 16.0.5435.1001 より前が影響を受けます。

何をすればいい

Microsoft 365 Apps、Office 2019、Office LTSC 2021 は、Office の更新機能で最新の版に更新してください。Office 2016 は、KB5002537、KB5002467、KB5002522、KB5002469、KB5002519 の更新をすべて入れる必要があります。詳しくは Microsoft の公式の案内を確認してください。

やることチェックリスト

  • Office を最新の版に更新する
  • Office 2016 は KB5002537 などの更新をすべて入れる
  • Office 2016 のビルドが 16.0.5435.1001 以降か確かめる

用語メモ

保護ビュー 用語集で見る
インターネットなどから来たファイルを、安全のため読み取り専用で開く Office の仕組みです。
NTLM 用語集で見る
Windows で使われる、本人確認(ログイン)のための仕組みの一つです。
プレビューウィンドウ 用語集で見る
メールを開かなくても、一覧で選ぶだけで中身を表示する Outlook の画面です。

次に読む

公式情報と元データ

公式情報

元データ(英語・CISA KEV より)を開く

Microsoft Outlook Improper Input Validation Vulnerability

概要

Microsoft Outlook contains an improper input validation vulnerability that allows for remote code execution. Successful exploitation of this vulnerability would allow an attacker to bypass the Office Protected View and open in editing mode rather than protected mode.

推奨対応

Apply mitigations per vendor instructions or discontinue use of the product if mitigations are unavailable.

この元データの出どころ: CISA KEV カタログで見る